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『縁見屋の娘』の続編
運命の子
『京の縁結び 縁見屋と運命の子』 三好昌子

舞台は京都
絵師の父と宿屋に通い女中として働く母、親子3人慎ましく穏やかな日々を送る貴和

貴和が6歳のある日、母の奉公先からの帰り道異形の法師に襲われる
大鷹と燕児という不思議な男の子に救われ、なんとか難を逃れたが
その翌日、母は父に離縁状を残して消息を絶ってしまう

母失踪から11年、17歳になった貴和は母の奉公先であった宿屋で同じように女中として働いていた
11年前のあの事件の時に知り合った、京の薬種問屋の一人娘・雪乃達と久しぶりに再会
雪乃は貴和に「自分付の小間使いとして働いて欲しい」と請われ、雪乃の家「白香堂」で働くことに
その店で、今は医師見習いとして働く「縁見屋」の息子・燕児とも再会する
しかし、燕児はある事情から「言葉を一切話さない」ことになっていた


使用人の立場ながら、妹か友のように接してくれる雪乃
行方知れずになった母や、怪しげな画を描くようになってしまった父
心配事は尽きないが、束の間穏やかな日々を送る貴和

同じ頃京都の町では、辻斬りと
壮健であった若い人が急速に衰え老人のようになって亡くなる奇病が流行する
雪乃の知り合いの娘も罹患してしまう そして雪乃も

その病気の原因に、11年前京都を襲った大火事とそして貴和親子を襲った異形の法師の存在がちらつく
そして、辻斬りの下手人として貴和の父が捕縛されてしまう


父の無罪と、奇病の原因を探る貴和と燕児
2人の前に、貴和をなにくれとなく助けてくれている浄雲が
病の原因と治療法は、燕児の「前身」と貴和の中にある「根」が関係しているという

17年前の京都の大火事と、その前燕児の生まれる前
彼の母「縁見屋」のお輪と帰燕上人との邂逅からはじまっている事が分かる




前作に比べると、随分と怪異性というかファンタジー色が強くなったような気がします
本作の主人公は貴和ですが、物語の核を握っているのは燕児
物語は貴和目線で語られてくので、燕児の心の機微がイマイチ伝わってこなかったのが残念

私自身は楽しめて読む事が出来たので、いつか燕児側からの物語を読んでみたいと




「縁見屋の娘」でお輪のその後が少し心配でしたが
ずーっとお輪を傍で見守っていた徳次と夫婦になり、
燕児の他に子供にも恵まれ穏やかな日々を送っていたようで良かったね!と






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2019.07.16 


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