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陰惨な殺人事件の話ですが、最後和んでしまった・・・
切り裂きジャック
『切り裂きジャックの告白』 中山七里・著


都内閑静な住宅街の中にある公園内で
臓器が全て抜き取られた女性の他殺体が発見される

「ジャック」と名乗る人物から犯行声明文が警視庁とTV局に送り付けられる
愉快犯か?サイコパスによる犯行か?
犯人特定に迷走する警察関係者をあざ笑うように
川越で第二の犯行が起こる 
先の被害者と同じように、臓器をほぼ抜き取られた状態の他殺体
2人の被害者に共通点が見当たらない・・・・が
そして再びジャックからの犯行声明が

被害者2人の傷口から、犯人は医療関係従事者もしくは専門的知識を有する者
という目星はつけるが
捜査は五里霧中の中にある

警視庁捜査一課のエース・犬養が被害者2人のある共通点を見つける
2人とも同一ドナーからそれぞれ臓器提供を受けているレシピエントだったという事

そして、第三の犯行が行われる

ジャックは「臓器移植」に過激に反対する人物か?ドナーの遺族か?
容疑者は二転三転していく
そして、犯人の正体とその動機に!



19世紀末のロンドンで実際に起こった『切り裂きジャック』事件をベースにしたストーリー
惨殺事件ですが、描写がそこまで詳しく描写されていないので(作者の気遣いかな?)
嫌悪感もそれほど感じず読み進める事が出来ました

殺人事件をベースにしたミステリーですが、「脳死」と「臓器移植」がメインテーマ
大ベストセラー・何度も実写化もされている海棠尊氏の「チームバチスタシリーズ」のテイストに近い?


移植手術というと、レシピエント・患者の方が注目されがちですが
臓器を提供したドナーや遺族の事はあまり報道されない
この物語の中に登場するドナーの遺族が代表格とは言えないと思うけど
遺族の気持ちや、その後の気持ちに少し寄り添える気持ちになりました


日本は、ドナーもレシピエントもそれぞれの情報を得ることは禁じられているけど・・・・
それが正しいのかな?と

☆ アメリカや海外だと、ドナー遺族とレシピエントが術後交流を持てたりするようですが
色々問題があると思うけど、自分がドナーの遺族であったり
レシピエント自身やその身内であったなら・・・・知りたい 会いたいって思うだろうな


ラストは、ほんとに和みました






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2019.06.28 


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