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静かな・・・静かな物語
おもかげ
『おもかげ』 浅田次郎・著


大手商社を定年まで勤めあげ、再雇用の65歳を迎えた竹脇正一
クリスマス目前の年末
後輩たちが開いてくれた送別会の帰宅途中、地下鉄の車内で倒れてしまう

集中治療室に運び込まれた正一の意識は戻らない
会社の同期、幼馴染や家族が入れ替わり立ち代わり正一の元を訪れる

意識が戻らない正一だが、本人は病室のベットで眠り続ける身体を見ながら
次々と現れる「女性」に導かれて、自分の過去を巡る不思議な重ねていく
(一般的・オカルト的表現なら「幽体離脱」のような感じ)




戦後20年、高度成長期を支えた1人であるサラリーマンの人生を垣間見る物語


人は死の淵にあると、走馬燈のように己の人生を”観る”ことがある
と言われているようですが、そんなお話です

静寂の中静かに語られていく物語です


両親はどうその時をむかえたのか?
自分はその時どうむかえるのだろう・・・・と
その時、また両親と邂逅する事が出来るのでしょうか?


相変わらず、浅田氏の著者は泣けます・・・・でも本作‟も”哀しいだけの涙ではありません


竹脇正一は100歳まで生き続け(春哉くんのお陰ですね)節子さんと娘家族と
穏やかな老後を過ごすのだろうと思います

そして、看護師の児島直子さん・・・・彼女も幸せになって欲しいな・・・
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2019.03.19 


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