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元気になる為に、ベーコンサンド食べよう!
風のベーコンサンド
『風のベーコンサンド・高原カフェ日誌』 柴田よしき・著

ひと昔前、ペンションブームで沸き立ったものの、今は廃れ淋しい街に変貌しつつある「百合ケ原高原」
その一角にカフェをオープンした女性の一年間の物語です

結婚生活で‟心を壊した”奈穂 東京での生活を全て捨てて
「百合ケ原高原」にあったペンションを居抜きで買い取り、小さなカフェをオープンする
街自体は寂れつつあるけれど、百合の花をはじめ季節の花々が咲き競い
冬こそ厳しい寒さと大雪に見舞われるけれど、高原特有の過ごし易い穏やかな気候は
農作物や酪農に最適 季節毎に豊かな恵みを齎してくれ、名産品も多い

奈穂は、百合ケ原の豊かな恵みを生かした料理を作り、ランチをメインにしたカフェ
  『Son de vent』をオープン
他所から移住してきた奈穂を地元民や先住者達は見守り、なにくれとなく手助けしてくれて
ギリギリ赤字にならない程度に営業している
優しい人々に囲まれ、好きな料理を作り提供する日々を満足して送っていたカフェに
「田中」なる初老の男性が現れる
彼は百合ケ原の産物を使って作る奈穂の料理が気に入ったようで
度々カフェを訪れるようになる

「田中氏」の登場が切欠のように、街の住人達には少しつづさざ波のように変化が
奈穂が傷つきこの高原に辿り着いたように
地元民や先住者達にも、ここに辿り着いた理由があった
百合ケ原高原は、移住者たちを優しく迎え入れそして送り出してくれる場所
ココで立ち直り成功して、新たな課題を見つけて巣立っていく人
そして奈穂も、壊れかけた心を再構築して「夫」との関係に終止符を打ち
新たな人生のステージに立とうとしている





なんの不安もない 順風満帆の人生を送れたら幸せだろうけど
人生って思い描くような通りにはいかない
自分がどんなに努力しても、人生は自分だけのモノではない
沢山の人と関わりながら人生が進んでいく 
そして、誰しもが自分に好意的ではなし、意図しなくても傷つけ合ってしまう事もある
防ぎようもない災いも被って、心が壊れたり・閉ざしてしまう事もある

私もこの物語の中に出てくる、ある人物と同じような状況になった事があったので
ちょっとほろっ(;_;)としてしまいました・・・・




ちょっと前から、地方創成とか最近だと働き方改革とかもそうかな?
Iターン・Uターンとか、地方(田舎)に移住とか持て囃されているけど
現実は甘くない・・・・・地方特有の習慣とか風習とか、そういうモノを否定はしないけど
「外」の人間からみると、納得できない事も多いようで
『郷に入っては郷に従う』とはいうものの、そんな簡単ではないですよね

あくまでフィクションなので、楽しく読むことは出来ました!!

ベーコンサンド!!美味しそう 
本書の巻末に、ベーコンサンドと泡雪羹のレシピが掲載されてます



因みにカフェの店名 『Son de vent』 はフランス語で『風音』という意味です
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2018.12.03 


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