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「灼く」の後は「滾る」ときました・・・熱い
地に滾る
『地に滾る』 あさのあつこ・著


2年程前に読んだ『天を灼く』の続編です

汚名を受け自害した父の身の潔白と天羽藩の藩政の維新を信じて
異母兄・柘植左京と脱藩、江戸に辿り着いた伊吹藤士郎

人別も身元引受人もない不安な身の上の藤士郎ですが
”たまたま”行き会った裏長屋の大家や、商人達に助けら少しづつ江戸の生活に馴染んて行く
江戸に数多住まう「浪人」として身を窶しながら
藤士郎と左京はそれぞれの「真実」を見極める為に
天羽藩下屋敷への潜入を試み、藩政改革派の中心人物である側用人・四谷と対面を果たす
学問の師である御蔭から、改革の為国元への帰参を命じられる・・・・・



展開がスピーディーです
一冊目「天を灼く」で、前髪も取れない14歳の良家の坊ちゃん=藤士郎は
国元の重責を担う頼りがいのある父と、良妻賢母の母
そして口うるさいけど優しい姉 心許せる友達と
なんの憂いもない明るい未来だけが待ってる世界で暮らしていた
が一転、藩政の覇権争いの犠牲になった父の介錯し
やはり政の「犠牲」となった親友を自らの手にかけて、どん底へと突き落とされる

架空の物語ですが、僅か14(しかも数えだからね) 
現代なら中学1年生って,学生服が‟浮く”ようにみえる子供です
藤士郎が背負うモノは重すぎる・・・・

藤士郎の背景は重過ぎるものの、どこかカラっとした明るさを感じさせます
「時代青春ストーリー」って感じです
(でも、ヒロインのお代ちゃんは早々に退場(死亡)してしまいましたが・・・)
藤士郎と左京の関係は、微妙なんですが
嫡男と妾腹の兄 2人の会話は「体育会系の先輩後輩」のような感じです

藤士郎が江戸に出てきたことで、本作では
江戸の藤士郎と左京 国元に残った姉・美鶴 2つの物語が交互に語られていきます


次作では、天羽へ戻っての『決着編』になるのかな?
ヘビーな背景だったので、「弥勒シリーズ」のような長編になるかと思ってたのですが?
タイトルは『人〇〇〇』になるのかな?天地人って事で・・?
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2018.11.26 


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