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苦労?するかと思ったけど、サクっと読めてしまいました
歌え、汝
『歌え、汝龍たりし日々を・始皇帝紀』 岩井三四二・著

始皇帝の側近達が語る、秦の建国から滅亡までの物語
私には‟馴染みのない”時代の話なので、手に取ったものの読むのは苦労するかな?
と思いましたが、以外にサクサク読めてしまいました

主な語り手は、始皇帝晩年の丞相・李斯と将軍・王翦
史上初、天下を統一した切れ者過ぎる王に仕える事となった人物達の
一時も気を抜く事が出来ない日々

絶対的な皇帝の側近であれば、権勢を誇り安泰か?と思えますが
外交の駆け引き以上に、皇帝の機嫌を損ねぬように、部下や同僚の動向に常に目をくばり
己が地位の安泰に日々気が休まるひまがない・・・・・なんとも気の毒

始皇帝暗殺を企てた荊軻のエピソードも出てきます
20年位まえ「始皇帝暗殺」って映画がありました
うろ覚えですが、荊軻の最期(映画のラスト)が衝撃だった!って事を思い出しましたわ



秦はその始皇帝の「苛烈」すぎる政治と後継者に恵まれなかった為に
天下統一から僅か15年と短命です

物語の後半、項羽と劉邦が登場します
(この2人は♪司馬遼太郎氏の小説等で御馴染み)

この物語は、劉邦と蕭何が始皇帝の墓所を‟見物”する場面で終わります
(まだ劉邦が楚の将軍だった頃)
その墓所をみて、劉邦は天下を目指す決意をする感じでエンディング

ずーっと‟切った切られた”‟裏切りによる裏切り”と血生臭い話の連続ですが
最後はまるで「青春映画」のような終わり方はなんだ・・?


☆ 始皇帝の名は一般的には「政」とされていますが
本書では、「正月に生まれたから「正」と名付けられた」として「正」で表されています
政ではなく正としたのは、作者のなんらかの意図があったんだろうけど、何だろう・・?
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2018.10.29 


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