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待ちに待った続編
葬偽屋
『葬偽屋に涙はいらない』 森晶麿・著

『葬偽屋』シリーズの2作目
死を偽装することで、依頼人の人間関係や過去を葬る事を請け負う『葬偽屋』の物語

副題に‟高浜セレナと4つの煩悩”とあるように4つの物語が語られていきます
4つの物語の‟底”のテーマは『家族の再生』のような気がします

親子・夫婦、壊れてしまった家族の「過去」を葬り去る事で
改めて‟新しい家族”として再出発していく「物語」です

本書の主人公であるセレナも
半ば絶縁状態であった両親とも、葬偽のお陰?で少しは蟠りが解消されたようです


偽装した葬儀(生前葬)とはいえ、人死話も出てくるので好みは分かれると思いますが

美貌のカフェオーナー黒村の過去の恋バナがテーマの『亜麻色の髪の乙女』
依頼人・図書館司書の純愛?がテーマの『書物に頼り過ぎた男』
の2編は切ないというか、鴎外の「舞姫」を思い浮かべるような雰囲気で好きな話でした

森氏の著者らしく、要所要所に美術、特に絵画の話が出てきます
(歩武は、美大の講師をしていた設定ですからね)
美術史絵画には、とんと疎いのでネットで検索しいしい読み進めていきました
それが、楽しい”作業”でもあったのですが・・・

本作で、歩武とセレナの関係が決着してしまったので、多分続編はないかな?と思います
ちょっと・・・残念





本を読んでいて、時として‟かってに”キャスティングしてしまう事があるのですが
私の中で
歩武=市川海老蔵さん  セレナ=貫地谷しほりさん  黒村=藤木直人さん
ってイメージしてました




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2018.06.25 


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