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今年の甲子園の優勝校は埼玉代表でしたね
薫風ただなか
『薫風ただなか』 あさのあつこ・著

あさのあつこ氏の著作、時代小説と思って手に取ったら
夏の甲子園の場面が描かれていて、冒頭はびっくりでした

某県夏の甲子園代表校「薫風館高等学校」の前身
久石藩の郷校「薫風館」に起こった藩の政権争いに巻き込まれた少年達の物語

組頭鳥羽家の嫡男・14歳になる新吾は、通っていた藩校の中の闘争に疲れ
身分を問わず志のある者を受け入れる郷校「薫風館」に学びの場を変えた
下士の出身の弘太郎や、農家の出なから薫風館一の秀才と言われる栄太
気心の知れた友人達とめぐり会い、のびのびと学問修行に禿げんいた

新吾の父・兵馬之介は、役職を解かれ鳥羽家を出て“女”と共に家を出ている
その父から、江戸藩邸で起こった藩主暗殺未遂と
藩内の政権争いに「薫風館」の教授たちの関わりがあると、
薫風館の内情を探れ、と命令される

理不尽な父からの命令に懊悩する新吾だったが
その直後、ほんの些細な出来事から藩校で新吾と軋轢のあった上士の子息達に
友人の栄太が襲われ瀕死の重傷を負う

元服前の少年達が、藩政を揺るがす謀を収束へと導いていく・・・・




前後の“現代”の甲子園の場面と、本筋である江戸時代の“青春譚”がどう結びつくのか?
私は読み解く事が出来ませんでしたが・・・

江戸時代(それ以前)からの精神年齢が高い
創作の中とはいえ、本作の主人公たちは15~13歳
この頃は“数え歳”ですから、今に直したら、12・3歳でしょう
そのくらいの子達が、一家の大黒柱の自覚があったり
村や藩の政事=地方政治のあり方を真剣に考えている
語彙不足ですが“さすがー!”としか言えません・・・・

平均的な昭和の子供時代を送った私としては、もし目の前に薫風館の子達がいたら
『もっと気楽に遊んでていいんじゃない?』って声をかけてあげたい

・・・でも、優秀な新吾達には、憐れみというか蔑みの目で見られそうですわ^^;



江戸・武家の時代の物語ですが、ほんの一分陰惨な場面は出てきますが
物語全体は、まさしく“薫風”が吹き抜けるように爽やかな青春譚でした

物語自体は、この一冊で完結のようですが
新吾・栄太・弘太郎が成人した後の物語も覗いてみたくなります
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2017.08.29 


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