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熱帯夜が続きますね そーいうのが恋しくなる季節です
溝猫長屋
『溝猫長屋 祠之怪』 輪渡颯介・著
麻布、宮下町にある通称『溝猫長屋』にはある“決まり事”がある
長屋に住む店子の中で一番年長の子供が
毎朝大家の吉兵衛と長屋の奥にある「お多恵ちゃんの祠」にお参りに行かなければならない

その年は同じ年生まれ12歳の、忠次・新七・留吉・銀太の4人が行う事に
実は「祠参り」が始まると、当番になった子供達は寺子屋に真面目に通い
一年と経たずに奉公や職人修行の為に長屋を出て行く

「祠参り」の代償というべき能力は『幽霊をみつける』能力
あまり嬉しくない・・・・・
通常にはない、幽霊の匂いを感知する『嗅ぐ』
幽霊の声や足音を感知する『聞く』
そして姿を見つける『見る』
3つの能力が、4人に順番に訪れる

忠次達以前の子供達は、そんな“怖ろしい”出来事から早く逃れたくて
真面目に寺子屋に通って、早々の奉公先を決めるのに
4人は、恐さより好奇心の方が強く好んで“お化けが出る空き家”に忍び込んだりする

本書には4つの物語が収録されていますが
1つ1つの物語は、最初に忍び込んだ空き家で幽霊となって現れた子供
栄三郎殺しの下手人へと繋がっていきます



タイトルと表紙の可愛らしいイラストに惹かれて“ジャケ読み”でしたが
面白い、楽しい物語でした
季節もちょうど今時分ですしね
映画『スタンド・バイ・ミー』の江戸時代版という感じです
子供達が本当に“子供らしく”て可愛い
それぞれのキャラクターもしっかり設定されているので読み易い
行儀良くて頭の良い・新七
兄弟が多く弟妹の面倒をみる優しい・留吉
やんちゃでガキ大将・銀太
平凡だけど実は一番しっかりしてる・忠次
小言が多いけど長屋の大家の吉兵衛
元溝猫長屋の店子で今は目明しの弥之助親分
子供達が通う寺子屋の師匠、連十郎

時に危な気で無茶をする子供達の行動を
“いい距離感”で見守っている大人達もなかなか“いい味”だしてます!


猫好きとしては、長屋に住む16匹の猫の名前に(笑)です









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2017.07.24 


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