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「蔦重」のお話です
蔦屋
『稀代の本屋 蔦屋重三郎』 増田晶文・著

江戸時期の文学や、時代小説に造詣が深い人なら知っていて当たり前の人物
蔦屋重三郎
恥ずかしながら私はつい最近まで知りませんでした^^;
江戸中期に活躍した戯作者・浮世絵師、喜多川歌麿・山東京伝・葛飾北斎などなど
蔦重がいなければこの世に出なかった、後世に名声を残すことがなかったかもしれません
江戸の出版界・文学界を支え盛り上げていった、
文学界のパトロンでありマルチプロデューサー
言い方はよくないかもしれませんが、文学界の“フィクサー”って感じでしょうか

吉原の茶屋の次男に生まれた重三郎
兄が営む茶屋の軒先を借りるようにはじめた貸本屋からはじまり
江戸屈指の版元になるまでの物語です
吉原遊郭の華やかな表舞台や季節毎の行事
その中の戯作・錦絵という洒脱で華やかな芸術で彩っていく

江戸時代は、政治は武家が動かしていきましたが
文化や芸術は“庶民”が生み育てていった時代の自由闊達さ
江戸時代の出版界の様子が当代一流の人気作家たちとの交流の物語と絡めて
面白く描かれていきます

単行本で350Pを超える物語ですが、展開がスムーズで殆ど一気読みでした

なんとなく“蔦重”さんは、北斎同様長寿のようなイメージがあったのですが
50前に亡くなってます
もしもっと長生きしたら?
歴史に埋もれてしまって天才・奇才達をもっともっと世に売り出したかもしれませんね
実在の人物を扱った物語として、久しぶりに楽しい面白い一冊でした


ちょっと検索したら、「蔦重」を扱った作品が沢山ありました
別の蔦重の物語を読みたくなりました
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2017.02.18 


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