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タイトルと装丁イラストに惹かれて、
らしくない一冊を手にとってしまいました^^;
恋愛採集士
『恋愛採集士』 日野草・著

恋愛小説ともミステリーとも、どちらともつかない不思議な物語です

『諦めきれない恋や忘れなれない恋の後始末の手伝いをする、恋愛専門の便利屋』
だというユキという女性が主人公


未練を残して終わらせてしまった恋
己の気持ちを偽って終わってしまった恋
恋愛は全て双方が幸せな結末を迎えることは少なくて
普段は思い出すことはなくて、ふとした瞬間に思い出して
それが色々なカタチとして心の奥底で「未練」という名前の淀みになっている
ユキが依頼を受けて、その未練を払拭してくれる話です

本書には、ユキが受けた「仕事」5つの物語が収められてます
『未練』が残った過去の恋愛話がベースになっているので
不幸とまではいかなくとも、切ない話ばかりです

普通のラブストーリーなら、恋人同士が出会ってハッピーエンドを迎えますが
謂わば、本書はその後の後日談
結ばれた恋人同士が、その後ずーッと幸せである訳ではないし
もしかしたら、その後別れてしまったかしれない
又、幸せな恋人同士の脇や後では、悲しみにくれた登場人物達のサイドストーリー的は物語です

ユキが最後の話で、自分がなぜ「恋愛専門の便利屋」をはじめるに到ったか語ります
要約すると
「自分は人を愛する・好きになった事がない、気持ちが分からない
だから、恋愛をしている人の側にいれば、人を愛したり好きになる気持ちが理解できるかもしれない」
と・・・・
この事だけを掬いあげると、ユキは冷たい人を愛する事の出来ない女性かと思いそうですが
寧ろ反対に、慈悲深い女性と思ったのは自分だけなのかな?


恋愛は究極のエゴだと思う
相手の何もかもを支配し、支配して欲しいと思う気持ちが恋愛だと思うのです
その支配欲が存在しないユキという女性は、聖母のような人なのかも?


ちょっと不思議な物語でした


最後、結末が気なるんですけどね(--?






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2016.07.15 


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