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切なくて美しくて、なんて優しい終わり方なんだろう・・・・
蓮花の契り_
『蓮花の契り』 高田郁・著

『出世花』の続編になります

墓寺「青泉寺」の“三昧聖”正縁ことお縁の物語

“三昧聖”とは、今で言うところの「湯灌師」と「納棺師」を兼ねた職業
一昔前映画で話題になった「おくりびと」のような感じなのでしょうか
亡くなった方を綺麗に清め、常世に送る為の身支度を整えてくれる人

前作「出世花」では、お縁が「正縁」の名を頂き、三昧聖として生きていく事を決意するまでの物語
本作では、三昧聖として生きる決意をした正縁を取り巻く人々の思いと
『永代橋崩落』事故を気に、「生き菩薩」として人々から注目されてしまった“お縁”の
「仏弟子」として生きるか?
一女性としての生きるのか?
生母・お香との邂逅や
桜花堂の主人・お香の継子でもある仙太郎のお縁への想い
お縁にとっては、兄とも慕う正念への想い
人生の選択を迫られた「お縁=正縁」の戸惑いと決意が綴られた物語です



お縁の出生や生い立ちもかなりハードですが
お縁を取り巻く人々の、バックボーンもかなり複雑・・・・
どろどろした因縁やら恩讐やらが漂う背景なのですが
高田さんの筆にかかると、愛憎劇さへ
美しく切ない、優しい物語になってしまうのですね~


私は、あや女様やお香さんが望んだように
正縁から“お縁”に戻って、正念さんか仙太郎さんと一緒になるのが幸せかな?
なんて、思ってしまったのですか

そうですか、そういう終わり方なのですね
だから、『蓮花の契り』なのですね・・・・

正念と正縁は、良寛と貞心尼のような絆なのですね

俗世の欲に塗れてしまった私には
「お縁ちゃん!それでいいの?」って聞いてみたくなってしまいしたけど・・・・・






それにしても、桜花堂の「桜花最中」って、美味しそう~




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2016.05.27 


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