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梶よう子さんの作品としては、骨太な物語でした
連鶴
『連鶴』 梶よう子・著
幕末、時代の波に流され「武士」としての矜持と
「維新」の胎動に翻弄される、桑名藩士の兄弟の物語です

薩長同盟がなり、徳川幕府及び旧幕府方が“朝敵”と見做された直前後の物語です
徳川家の親藩である「桑名藩」勘定方の藩士、速見丈太郎と
商家に婿養子に入った弟・栄之助
大政奉還をし、政が大きく変わる転換期を迎えた「桑名」を
兄弟が「武士」として「商人」として、それぞれの立場で守ろうとするが
思いは同じでも兄弟の中で、溝が生まれ生き方と違えていく


物語は、坂本龍馬暗殺の「近江屋事件」の場面から始まります
といっても、坂本龍馬は本作の物語とは関係ありません
丈太郎が若かりし頃面識があり、龍馬に「連鶴」を渡したというエピソードがあるだけです

幕末・明治維新と動乱の時代を象徴するつもりで、龍馬暗殺を冒頭に持ってきたのかな?
ペリー来航から明治政府樹立までは、短い期間にいろんな事が起こり過ぎてて
300Pちょっとの作品に纏めたので、結末は尻切れトンボのようでちょっと残念な感じ
結局、丈太郎も栄之助も自分が納得できる生き方が出来てないで終わってしまった・・・ような?
(まぁ、本当に納得出来る生き方を真っ当出来る人って少ないと思うのだけど)

改めて「幕末の志士」「維新の立役者」と言われる人達って若いんだわ~
龍馬は31歳で無くなってますが
近藤勇 土方歳三 西郷隆盛 大久保利通 ~
20代後半から40手前です!時代がより早く大人になる事を求められていたのかもしれませんが
そんな若い身で、天下国家を論じ実行する力があったんですね

そんな「志士」達の年齢を過ぎてしまったのに
未だに自分の生き方すらしっかり見据えられない我が身が情けない・・・・

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2015.10.22 


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