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子供向け?と思ったら意外に奥が深くて・・・
睦月童
『睦月童』 西條奈加・著
日本橋・下酒問屋「国見屋」の17歳になる跡取り息子“央介”は
友達とつるんでの素行の悪さは両親の手に余るほど
ほとほと困りあぐねた父親が、
東北の富士野庄に、12年に一度、神様の力を宿し願い事を叶えてくれるという
睦月神の使い『睦月童(むつきわらし)』を連れてくる

それが、睦月童のイオ  見た目は10歳位の女の子
彼女はその瞳に、睦月神の『鏡』の力を宿していた
イオの目を見たものは、そこに己の犯した罪と良心の呵責を映し
人々は救われていく
と、前半の物語は“子供向けの昔語り”風でほのぼの読めていくのですが

後半は、雰囲気が一気に変わります
人々を不思議な力で救い癒していく「睦月童」達
その存在と出現には、長い歴史に隠された
女の欲望と忌まわしい過去があった

それを、央介とイオが睦月の里へ赴き「睦月神」の正体を暴いていくのですが・・・・

暢気に読んでいった前半と、一気に人間の欲望の底へ追いやられていく
軽い物語かと思ったら、結構奥深い作品です

西條奈加さんらしい物語だと思いました。


ジブリの『もののけ姫』や『千と千尋の物語』に近い雰囲気があります
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2015.06.28 


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