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『石榴坂の仇討ち』今日から公開ですね
同じ幕末・江戸が舞台の小説です
六兵衛
『黒書院の六兵衛』 浅田次郎・著
西郷隆盛と勝海舟の談合により、江戸城無血開城が決定し
城明け渡しまで、一月あまりと迫った江戸城が舞台

尾張徳川家の陪臣・加倉井隼人“俄・官軍将校”に仕立てあげられ
城明渡しの御先手として配下を引き連れて江戸城に乗り込む

三百年近く将軍家を日本を“支えて”きた武士・幕臣達の
想いも暮らしも一変する時代の転換期
ある者は、“彰義隊”として
ある者は、何もかも捨てて逐電する
その中で、一人無言で城内に居座り続ける御書院番士・的矢六兵衛

六兵衛の上役である旧・幕臣達や、加倉井達の“説得”にも動じず
江戸から明治に変わる10ヶ月近くも居座り続けた
六兵衛の目的とは?六兵衛の正体とは?




江戸幕府滅亡→明治維新と日本中が転換期を迎えて時代に
『江戸城』と限られて中での物語りです
物語の前半、物言わぬ六兵衛に右往左往する
加倉井や江戸留守居役達幕臣が滑稽にすら感じられます

後半(特に下巻の半ば過ぎ)は、浅田次郎氏らしい
“じわじわ”と泣かせてくれます

人それぞれ“泣きどころ”^^;はあると思いますが
十六代徳川宗家を継いだ徳川家達(齢六歳)の登場です
『ててなし子はかわいそうだよ。
どこかで生きていれば、それでいいんだ、だから死なないで。』
単純に“父親”にむけた言葉ともとれますが
寧ろ、徳川を日本を支えてきた(堕落した者もいるけどさぁ)武士達へのレクイエムともとれました
(でも、ここで子供を出してくるのはずるい



結局、最後まで『的矢六兵衛』の正体は明かされませんでした
もやもやしたモノは残りましたが
この物語の結末としては良かったと思います

的矢六兵衛は、徳川より以前戦国時代から日本の動かしてきた
武士・武将の“魂魄”だったような気がします



もし、浅田次郎氏にリクエスト出来るなら
短編でもよいので“的矢六兵衛”が語る物語を読みたいです
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2014.09.20 


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