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今年のお正月、NHKで放映されたドラマの原作本です
ほうさら
『桜ほうさら』 宮部みゆき・著

上総国搗根藩士の次男「古橋笙之介」は父の汚名を雪ぐため
江戸留守居役「坂崎重秀」の手配により江戸に出てくる
江戸・勘富長屋に住まい、貸本屋・村田屋の写本を請け負う仕事で生計を立てつつ
長屋や身の回りで起こる“謎”を解いていきます
その謎の一つ一つに、父の横死の謎と
搗根藩に渦巻くお家騒動のからくりが絡んでいました

笙之介の頼もしい助っ人として登場する「和香」との淡い恋模様も

人気女流作家・宮部みゆきさんらしい、時代物&人情物です
流血の場面も多少出てきますが、女性らしい柔らかな文章で
読後は、ほんわか温かい気持ちになる一冊です

本書は4編の中篇が収録されてます
ドラマでは“悪役”で終わっちゃった感?がある、留守居役「坂崎重秀」ですが
原作では、なかなか素敵な役柄です(決して悪役ではないです^^)
“ちょい役”で終わってしまった「村田屋治兵衛」も
彼には深い深い過去が語られる話「拐かし」

4編の物語の“鍵”はいずれも、『手跡』
書く文字によって、その人となりがわかる
物語中、笙之介と和香が『手跡』について語らう場面があります
~字は笑うし、怒るし、すまし顔もする~
~手跡の違いによって、気持ちの通じ方が変わる~

最近、“字を書く”ことって激減しましたが
上手な字を書くことは出来ないけど・・・
人を和ませることが出来るような文字を書けるようになりたいなぁ
なんて・・・思った次第です^^;


笙之介と和香のその後の展開が気になる作品ではありますが
・・・・本作のラストで、色々あって笙之介は名前を変えて生きていくことになります


続編はラストの様子から難しいと思いますが
和香と「幽霊さん」のその後の話を読みたいな


因みに『桜ほうさら』とは
甲州・韮崎地方の言葉 『ささらほうさら』が元の言葉で
“いろいろなことがあって大変だ、大騒ぎだ”という意味だそうです
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2014.06.28 


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