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作品の季節は“冬”なのですけが・・・
お蔦
いつもが消えた日 お蔦さんの神楽坂日記
西條奈加・著

『無花果の実のなるころに 』の続編です

東京・今だ粋な江戸情緒が残る街【神楽坂】が舞台
元・芸者にして女優の祖母“お蔦”さんと暮らす私立中学三年生の“滝本望”が主人公
冬休み明けの一日、友人達と滝本家で望お手製の手料理に舌鼓をうっている間に
一緒に食事を楽しんでいた2つ年下の後輩“金森有斗”の家族が失踪する
しかも、自宅には大量の血痕が残された状態で・・・・
少し前まで、当たり前のように存在した家族との温かい時間が消失してしまう

事件の背景には闇金と20年前の復讐が・・・・

って書くとなかなか陰惨なストーリーに聞こえますが

ひとり残された“有斗”を守ろうとする、学校の教師や神楽坂の人々が温かい
そして“気風のいい”お蔦さんがカッコいい
お蔦さんのような「おばあさん」になりたいなぁ
望くんの作る料理も相変わらず美味しそうです
望くん、いいお婿さんになりますよ~

時代小説をよく書かれる作家さんですが、現代ものも楽しめます
現代ものになると、なんとな~く“倉本聰”作品の雰囲気に近いかなぁ・・・なんて感じます^^;

望くんの成長と共に次作が楽しみな一冊です
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2014.06.17 


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