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悪人が聞くと本人のみならず、一族郎党死滅
悪左府の女
『悪左府の女』 伊東潤・著

政権が貴族から武家へ移る平安末期(保元・平治の乱)を舞台にした物語

左大臣・藤原頼長はその苛烈さから「悪左府」という異名を取る
政敵であり実兄である関白・忠通を出し抜く為の駒として利用したのは
琵琶の名手として名が知られた下級貴族の娘・春澄栄子
栄子は頼長の養女にして近衛帝の皇后の多子の女房(楽師)として出仕する事に
権力の頂点を極めた頼長の手段を選ばぬ謀と没落の物語
政権争いに翻弄される女達の物語です


以外にこの“狭間”の時代をテーマにした作品ってないので新鮮でした!
それだけに『誰?』という事からはじまりました^^;
wikipediaで人名を検索しつつ読みました
平清盛が登場する直前のお話(物語後半の重要人物として登場)

物語は、頼長視点・栄子視点と交互に進んでいきます
冷徹な権力者が見る貴族社会と
栄子が頼長の手駒だけれど、揺れ動くひとりの女性の見る華やかな後宮
対比が面白いです


物語がどう帰結するのかな?と読み進めていきましたが
最後は結構ホラーです

天皇家にだけ伝わる琵琶の秘曲『啄木』
栄子は近衛帝から死の直前、この『啄木』を託されます
帝曰く『悪人がこの曲を聴くと、その者はもちろん、一族すべての血統が絶たれる』

物語の最終章(エピローグ)
栄子と近衛帝“縁”の鴨長明が平清盛の前で『啄木』を奏します・・・・
長明が清盛に『啄木』を聴かせた真意を知るの太皇太后多子のみ・・・・


秘曲『啄木』平安時代を舞台にした小説によく登場します
(夢枕獏氏『陰陽師』では、琵琶の名手蝉丸が奏していたと思います)
秘曲と同じかどうか?分かりませんが「YouTube」に動画がありました・・・・

悪人が聴くと死ぬ・・・・腹黒のわたくしは聴いてしまいましたよ・・・・
さて・・・・どうなることやら

2017.08.23 
政次 最期

政次・・・・・


最期があんな演出なんて・・・・しばし呆然


おとわ(直虎)から鶴への究極の愛の告白であり

鶴からおとわへのプロポーズだよ・・・・・



私的に、大河史上最高の演出だと思う・・・
我ながら、自分の語彙の貧しさを呪うけど、最高のラブシーンだと思う

これを超える演出って暫く出来ないかも・・・・・




政次・・・・・格好良すぎるよ~~(T_T)


政次ロスになんて、絶対ならない! なんて口が裂けてもいえない・・・・

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そういえば、政次の辞世の句
白黒をつけむと君を独り待つ 天伝う日ぞ楽しからずや
政次と直虎の関係が分かる句です
(句としての出来は良いのか?悪いのか?わたくし如きでは判別など出来ませんが・・・)
天=あま=尼=おとわの事をかけているんだろうな・・・

これは「おんな城主直虎」の脚本家さんが作ったものでしょうか?
本物「小野道好(政次)」の辞世の句は伝わっていないようなので・・?



この辞世の句と改めて、政次の最期をみると
直虎と政次の間には、余人が入る隙なんてなかったんだな・・・・と

“なつ”が不憫でならないです
政次は最期の最期まで“おとわ”のことしか見ていなかったし、想っていたんだろうな・・・

RETURN▲

2017.08.20 
私も“猫の傀儡”になりたい!
猫のくぐつ
『猫の傀儡』 西條奈加・著

人と共に暮らす猫達、猫同士にも色々な問題が起こる
時には人間の手助けがないと解決出来ない問題も
そこで江戸の町々に人間を己が手足のように操る傀儡師
と呼ばれる特別な猫が存在する
江戸の米町=猫町の先代の傀儡師・順松が行方知れずになって一月あまり
新たに猫町の傀儡師になったのは”おっとり長屋”に住まう白黒猫のミスジ
そしてミスジの傀儡に決められたのは、狂言作家の阿次郎
猫町に住む猫やミスジの昔仲間に起きた事件を
ミスジは傀儡の阿次郎を“操り”事件を解決していく


本作の主人公はあくまで猫のミスジであり、物語も猫目線で語られていきます

世の中の猫は全て「傀儡師」だと思うのですよ
猫好き・猫飼いさんは、漏れなく猫の「傀儡」だと思うのです
なにより猫好きにとっては、猫の傀儡になるのは望外の喜びだと思います
『あぁ~~お猫さまに操られたい~~』と変態チックに思っております


犬は人につき、猫は家につく
と一般に猫は犬に比べて情が薄いとか恩知らずとか言われますが
猫はとっても情が深いですよ

猫好きの琴線を思いっきり揺さぶってくれる1冊でした
なんとなく本作で決着がついてしまったようですが
出来ればシリーズ化して欲しい物語です

2017.08.19 
本当にささやかな事件・事故?でも当事者には重大事件!
菜の花
『菜の花食堂のささやかな事件簿』 藍野圭・著
東京・武蔵野と呼ばれる地域にある街が舞台
もう直ぐ還暦を迎える靖子先生(下河辺靖子)が自宅を改装して営む『菜の花食堂』
地元の野菜を中心にランチ営業のみの
地元民に愛される評判の食堂です

常連さんたちの要望で、月に2回程予約制で料理教室を開催
そこで教室の助手を務めるのは、今は派遣社員として不動産会社に勤務する優希
料理教室に通ってくる“生徒さん”達のちょっとした変化で
他人からみたら本当にささやかな事件、でも当人達にしたら人生を左右しかねない重大事を
靖子先生が鋭い洞察力と温かい心と
そして何より、美味しい料理で傷ついた心と身体を癒していく短編集です


柔らかい文章で語られていく物語は、社会問題になっている物を切り取っていたり
自分の経験に近い事柄が物語りになっています

優希さんが以前勤めていた会社を“辞めざるおえなかった”事情がからんだ
『ケーキに罪はない』・・・本当に卑しい女性と、優希さんを標的にした虐めが語られてます
『ゴボウは主張する』・・・女の友情って難しいですね・・・だから“ママ友”って嫌なんですよ
後味の悪い話もありますが(結末は靖子先生の機転でスッキリ!ですが)
『はちみつはささやく』・・・お互い思い会ってのすれ違いが可愛らしく語れます
『茄子は覚えている』・・・カワイイ?おじさまの歳の差婚の顛末が思い出の味と共ハッピーエンド
『小豆は知っている』・・・“壊れた”と思っていた家族が再生へとむかう切欠の物語
『チョコレートの願い』・・・上品で優しくて洞察力に優れた靖子先生の謎に包まれた過去と家族のエピソード

靖子先生の周りに集う人は、その心に深さの違いがあれど傷を負った人達です
靖子先生もね
傷ついた人だからこそ、他人の変化や痛みにも敏感に気付いてあげられる
他人からどんなに酷い事を言われても、傷付けられても
世界中が自分の敵になってしまっても、誰か一人でも自分を信じてくれる人いたら
頑張って生きていける

そんなことを、そっと教えて救ってくれるのが『靖子先生』です


そして読後、自分なりに“美味しいご飯を作ろう!”と思わせてくれる一冊でした

2017.08.15 
達との朝食に頂いたのは
有名店【MAISON KAYSER】のキッシュでした

店頭にあった3種類を1つづつ頂いてきました
ふじこ達と一緒に頂いたのはこちら
サーモンとほうれん草のキッシュ
Mサーモン
ほうれん草がたっぷり入ってました!

そして、キッシュの王道
キッシュ・ロレーヌ
Mロレーヌ
ベーコンと玉ねぎがたっぷり!
ベーコンはブロックでなく薄切りを使ってます

季節限定だそうです
ナスとチキンのキッシュ
Mチキン
チキンがゴロゴロ

3つともオーブンでちょっと焼き戻しをして食べましたが
オムレツみたいにぷるぷるで柔らかい~
全体的に薄味だったので、胡椒をちょっと振りかけたらまた別の美味しさ~


【Chant d'Oiseau】さんと【Pâtisserie L'Authentique】さんの“お陰”で
キッシュにはまりつつある昨今
色んなお店のキッシュを味わってみたい!なんて願望に駆られてます

キッシュって、お家にある食材で出来てるんですよね~
COOKPADとかで見ると、簡単に作れそうな気がしてくる~

そのうち^^;『猫も喜ぶツナたっぷりキッシュ』でも作ってみようかな?

まぁ・・・・そのうちね・・・・



と“おまけ”で コチラも
ブリオッシュ・シトロン
メゾンカイザーシトロン
カヌレ型で焼いたブリオッシュ
レモン風味のホワイトチョコレートがコーティングされてます
ブリオッシュの方にもレモンピールが練りこんであって爽やかな一品
冷蔵庫でひんやり冷やして頂きました

2017.08.14