一晩一緒に過ごしたら、もう“他人”ではいられない
ブランケットキャッツ
『ブランケット・キャッツ』 重松清・著

ビデオやDVDのレンタルのように、2泊3日猫をレンタル出来るお店と
猫をレンタルした人々の7つの物語が語られています

レンタル猫「ブランケット・キャッツ」のオーナー曰く
『とびきり優秀な猫しかブランケット・キャットにはなれません』

何かしらの心の隙間を埋める為に猫を借りにくる人々
優秀なブランケットキャット達は、まるで人間の思いが読めるのか如く
借主が求める“理想の飼い猫”を演じてくれます

子供ない夫婦の下で、まるで我が子のように愛らしく
痴呆を患った老婦人の亡き愛猫の身代わりとして
父親がリストラされ、止む終えず自宅を売却する事になった家族の下では
複雑な思いを抱く子供達の代弁者の如く

6つの物語は、借主の視点で物語が綴られますが
『旅に出たブランケットキャット』は猫が語る物語です
借主の下を逃げ出して、自分の中に眠る“血”が導くまま“旅”に出た
アメリカンショートヘアーの“タビー”の物語です


猫に限らないと思いますが、
人(殊に飼い主さん)の心の機微には敏感で
落ち込んでいたり、哀しんでいたり、また病気で気力がないとき
気が付くと何も言わずに傍らに居てくれたりします
ただそれだけなのに、随分と癒されるものです

僅か3日と短い時間、“仮初の家族”になった人と猫との物語です


私なら3日いえ、2時間でも一緒にいたらもう離れられなくなっちゃいますけどね^^;




読後知ったのですが、こちらNHKでドラマ化されるそうです
西島秀俊さん、吉瀬美智子さんが出演されるそうです
役者さんより、猫好きとしてはどんな猫さん達が出演するのか楽しみです

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2017.05.31 
カバーイラストのオムライスが美味しそう~
オムライス
『オムライス日和』 伊吹有喜・著

『BAR追分』の第二弾です
本書も、ねこみち横丁で起こる4つの物語が収められます

ねこみち横丁に住む黒猫“デビイ”が大活躍する“猫の恩返し”
ねこみち横丁の直ぐ裏手に住まうひとり暮らしの未亡人“富貴子”さんと宇藤くん達の
計らずもデビイが取り持つ事になったご縁の物語

2・3本目は、よこみち商店街の専属職員に納まっている“宇藤くん”の
青春の思い出と、30歳人生の分岐点で悩む男女の物語
“オムライス日和”と“ようこそ、餃子パーティーへ”

最後のお話は、商店街の一角にある鍼灸院を営む×1女性、頼子さんの物語
頼子さんの揺れ動く女心にキュンとします


宇藤くんや頼子さんの年齢を通り過ぎてしまったものですから
なんとな~く30前後の迷い揺れ動く気持ちを懐かしくも切ないような気持ちで読み進みました
『悩め!悩め!30代の悩みはもう一歩大人になる為の通過儀礼』とエールを送りつつ

今更遅いのだけど、30代前半にもっと悩んで選択肢を広げておけばよかったな
と、ちょっとばかり後悔している自分がいたりして・・・・・



そして、カバーイラストのオムライスは勿論!
今回も“バール追分”のモモちゃんが作る美味しそうなランチや賄いが登場してます
紅玉林檎のアップルパイ フレッシュトマトソース 生パスタのカルボラーナ、数々のピンチョス(シュークリーム食べたい!)
本作には、宇藤くんが作る手作り餃子、皮もちゃんと手作りで美味しそう♪
頼子さんが、訳有り?美少年バーテンダーと一緒に食べた豚の生姜焼き

読後、無性にお腹が空く一冊でした


本書の中で、ねこみち横丁に住む3匹の猫の名前が分かりました!
黒猫はご存知の如く“デビイ” 茶トラは“キナコ” 三毛は“ミケ”だそうです

2017.05.28 
NHK、黒木華さん主演『みをつくし料理帖』に“はまって”ます
あきない2
『あきない世傳金と銀二・早瀬篇』 高田郁・著
源流篇の続編です!

四代目“阿呆ぼん”徳兵衛が菊栄と離縁し、商売も左前の呉服屋「五鈴屋」の
寂しい正月から物語ははじまります
同業者仲間から、「五鈴屋」再生の支援の条件として
“阿呆ぼん”徳兵衛に後添を娶らせる条件を突きつけられた“お家さん”富久は
番頭・治兵衛の勧めで、後添に“幸”を勧める
まだ数十四の子供の幸ですが、その商才を見込んでのこと
幸は拒否するが、商いのいろはを教えてくれた治兵衛の
『おまはんは、戦国武将になれる器だすのや』の言葉の後押しされて
後添に成る事を承知する

左前の「五鈴屋」にまだまだ不幸が続く・・・・
祝言を前に、“五鈴屋の要石”といわれた治兵衛が卒中風”(脳梗塞)で倒れ半身不随に
治兵衛は五鈴屋を去ることになる
治兵衛の後を継いだ番頭・鉄助や
今や五鈴屋を一人で背負っている、徳兵衛の弟・惣次の手ほどきで
“ご寮さん”として商いの知識を身につけていく幸

そして祝言から2年、徳兵衛と幸は名目上夫婦とはいえ
実質的は夫婦にならぬまま、徳兵衛は“阿呆ぼん”のままこの世を去る
十七歳という若さで未亡人になってしまった幸
そして、益々商いが傾いていく五鈴屋

五鈴屋の跡目は、弟惣次が継ぐ事になったが惣次は跡目を継ぐ条件を出した
それは、幸を自分の嫁にすること!!!




2巻目にて、早くも怒涛の展開でした!
1巻で菊栄ちゃんが離縁された時に、薄々”後添い”に幸ちゃんが・・・
と思った不安は的中でした(--;
この頃の奉公人は主人の意向には逆らえないとはいえ
あまりに過酷・・・・・

まぁでも、旦那は救いようのない大馬鹿モノでも
大姑の富久さんは幸に優しいし、これから幸の商才が爆発か!と思った途端に
阿呆ぼんが死んでくれて良かったよ~と胸を撫で下ろしたました
(因みに、幸ちゃんとは所謂「白い結婚」のままでした♪)

でも、ラストに惣次が出てくるとは!!惣次かぁ
惣次さんも“ツンデレ”タイプで、根は悪い人ではない事が本書では明かされてるけど
私的には、五鈴屋を追い出されてしまった三男“智ぼん”と娶わせて欲しいって思ったのですが

智ぼん・・・・幸ちゃんを助けてくれないかな~と期待を込めつつ
三巻へ進みたいと思います!





2017.05.27 
コンビニ・プリン第二弾です!

今回はファミリーマート
プリン1
大きな窯出しとろけるプリン

通常の3倍の大きさです
“比較対照物”として、久々に“ふじこs”
プリン2
チビふじより大きいです!
(大きさを確認されたい方は ファミマで実物をご覧下さい^^;)

さて!実食
プリン3
ポチポチとあるのは、バニラビーンズです
表面はプリっとしてますが、中はとろ~りです
プリン4
プリン本体は結構甘味が強いですが、カラメルがほろ苦いので
合わさるとちょうどいい感じです
なにより、通常の3倍という大きさが食べ応え充分


2017.05.26 
こう暑くいと、欲しくなりますよね・・・・・
怪談生活
『怪談生活』 高原英理・著

ハイ!タイトル通りで御座います
副題に 江戸から現代まで、日常に潜む暗い影 とあるように
江戸時代の文献に記された怪異譚と現代の怪奇話(実話形式)を織り交ぜた一冊です
叫び出したくなるホラーや心霊話よりは、
そこはかとなく“うっすら背筋が寒くなるような”
この手の話が好きな人(勿論わたくしも♪)からしたら、ライトなお話です
江戸時代の根岸鎮衛の『耳袋』や、山東京伝の怪異譚と
現代の“実話”怪奇話との対比も、なかなか興味深い一冊でした

・・・・人が恐怖を抱く対象が、江戸も現代も同じだったり
現代から見ると「何故?これが恐いのか?」と思う事もあったり
でも、現代では科学の原理で証明できてしまった事も、江戸では怪異な事だったのでしょうし
反面、原因が分からないからこそ、想像や妄想で楽しめて?しまう江戸の人々がが羨ましかったりします


私も恐いな~・・・・・今月の電気料金!!!
もうここ数日はエアコン無しでは死んでしまいそうなんだもの
5月から、冷房バンバン入れるなんて!
電気代節約する為なら、背筋が凍るような体験の1つや2つ!してみたいものです

2017.05.23