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涼しくなって『夜長』が楽しい季節になりました

人気シリーズ・澪つくし料理帖が完結してしまって
一抹の寂しさを感じていましたが、大阪を舞台に新シリーズ始動!!
あきない
『あきない世傳 金と銀 源流編』 高田郁・著
江戸時代・享保の頃の大阪が物語の舞台です
津門村(今の西宮辺り)に住む・幸は七歳
武家の流れをくみ私塾を開く父・重辰と母・房、十歳の離れた兄・雅由 妹・結と
慎ましいながらも平和な日々を暮らしていた
「女子に学問はいらない」と言われていた時代ですが
幸は学問に興味を惹かれる
家族の中で唯一幸を理解していた兄・雅由が急死
そして、兄の後を追うように父も亡くなる

暮らしに窮した為、幸は9歳で大阪の呉服商「五鈴屋」に奉公に出る
幸は生前父から『自ら汗をかくこともせず、
誰かの汗の滲んだものを右から左へ流すだけで金銀を得るような、
そんな腐った生き方をするのが商人だ
商いとは即ち詐なのだ』
と言われ続けた為に“商人・商家”に不信感を抱いていたが
五鈴屋主人の祖母“お家さん”富久
主人の末弟で商いには興味がなく読み本や学問に興味があり
亡き兄を想い起こさせる・智蔵
「五鈴屋の要石」と言われる番頭・治兵衛
商いに精を出す人々を間近に見て、「商い」に興味を持ちだし
幸の「商い」に対する才能を見抜いた番頭・治兵衛は折々に
幸に「商い」のいろはを授けていく事になる


「源流編」では、幸と商いの出会いが描かれているようです
「五鈴屋」は正直“左前”状態です
四代目主人の色狂いをいさめる為に、嫁取りしたのに
またまた色に狂って嫁側から離縁されるありさまです・・・・・
次作以降、幸が「五鈴屋」を救う事になるようですが、それは次のお楽しみって感じですね


物語の中の経済状態と、今の日本の景気とリンクしている感じです

バブル景気に沸いてはじけて、その後リーマンショックで又経済活動が停滞して
不動を信じられていた大企業でさえ、倒産や買収されるような
「これから先どうなるんだろう?」と、正直希望より不安が勝ってる

幸が暮らす時代も、華やかなりし元禄の時代が終わり、「享保の改革」で奢侈禁止令が出たり
異常気象で全国各地で飢饉が起こり、やっぱり希望よりは諦めや不安が勝っている時代です
今なら、「民事再生」を申請するような「五鈴屋」をあどう盛り返していくのでしょう?

幸はまだ14になったばかりの女の子です
(と言っても、昔の14歳は今よりずーっと大人ですけど)
“澪つくし”で澪が「料理」で人生を切り開いていったように
幸は何で自分の人生を花開かせていくのでしょう?




さて、物語の大筋も楽しみですが
離縁した“ご寮さん”・菊栄(ちゃん)が可愛らしい
物語の後半で実家に帰ってしまいましたが
幸とは、主人と使用人という関係ですが、幸を妹のように可愛がっていた様子です
幸と菊栄、2人の場面は本当に可愛らしかったので

別れ際、菊栄は幸に
『もし、何ぞ困ったことがあったら、紅屋へ私を尋ねておいで』と言葉を残しているので
窮地の幸を救ってくれる存在として再登場を願うのみです

2016.10.20 
『書ける人』から『書けない人』への贈り物なのだと思う
ストーリーセラー
『ストーリー・セラー』 有川浩・著

作家の妻とその夫、2組の夫婦の物語が収録されてます

Side:A  
『致死性脳劣化症候群』、思考する事で脳が劣化しやがて死に至る病に侵された妻
作家である妻に生きる為に、思考を停止するという事は
作家としての「死」を意味する
妻として愛するのと同じように、彼女の生み出す作品をそして「作家」として愛している夫
作家としての死ぬか?人として生きるかの選択を迫られた夫婦の決断は?

Side:B 
作家の妻を溺愛する夫
彼女の創作活動の為に、家事の殆どを請け負い妻を甘やかしていた夫が
ある日、交通事故に合う
事故の手術の際、夫の身体が病で蝕まれていることが発覚
残された時間で歩む夫婦の物語


夫婦の経験の無い私からみても2組とも理想の夫婦です
どちらも妻を溺愛し甘やかしくれる夫は
世の女性の9割は『理想の旦那さま』と映るでしょう
(そして、そういう男性は“白馬の王子さま”並になかなか存在しないんだろうなぁ~)
・・・・・もしかしたら、著者有川夫妻がモデルなのかも?と思います


有川さんの旦那様は、きっとこの本の中の「彼」のように
作家である妻の一番のファンなんでしょう
この物語の中で「彼」が妻「彼女」に言う
『書けない側』『読む側』にしかいれない、読者の気持ちを叙述に語ってくれています


『書けない側』の私はもし目の前に『書ける人』がいたら
「書け書け。」と言うのです

2016.10.18 
彼女と彼らは救われたのか?
春待岬
『杏奈は春待岬に』 梶尾真治・著

小学5年生の健志は春休みを祖父母の家で過ごす為に、苓浦町を訪れる
ある日、「春待岬」にある洋館で少し年上の杏奈という美少女に出会い淡い想いを抱くようになる
洋館で暮らす杏奈の兄だという老人・秋彦から
『杏奈は、桜の咲く数日しかこの館には“現れない”』
『十五歳になったら、杏奈の秘密を教えよう』と言われ
健志は、毎年桜の咲く季節、杏奈に会いに春待岬を訪れるようになる

そして健志15歳の春・・・・約束通り秋彦から杏奈の秘密を知る事に

杏奈と秋彦は、ある理由から70年先の未来から『クロノス』というタイムマシーンで“現在”に逃れてきた未来人だった
ただ、逃避行の際クロノスが事故に合い杏奈は『時間の檻』に閉じ込められてしまった
その為、杏奈は春の数日しか現れることが出来ず、時間もその分しか進まない
時間の檻に閉じ込めらた17歳のまま歳を取ることがない

杏奈を時間の檻から解放し結ばれる事を約束した健志だか
方法を見つけられずに、ただ時間だけが過ぎていく
何時しか、健志は杏奈の歳を追い越し
杏奈に対する想いも、恋人から妹か娘に対する想いへ変化していく


そんなある日、昔の健志を彷彿とさせるような浩志が現れる・・・・
浩志も健志と同じように杏奈に魅せられ、時間の檻からの解放を模索する

杏奈は時間の檻から開放された時・・・・杏奈を見守った秋彦や健志の思いは報われたのか?




タイムトラベラー小説の旗手である梶尾氏の作品久しぶりに読みました
『黄泉がえり』『つばき、時跳び』など、ハッピーエンドともいえない切ないラストが特徴ですが
本作は、なんか色々切ない・・・・
結局、誰も100%幸せになってない・・・終わり方です

物質的な隔たり例えば、「遠距離恋愛」は本人達の努力でどうでもなると思うのですが
フィクションですが『時間』の隔たりは埋めようが無い・・・

現実世界では、決して起こらない事ですが
恋する相手が若いまま・・・・なのに自分はどんどん年老いていく
「遺される身」と「遺していく身」では、どちらがより辛いんでしょうね・・・・



舞台は季節は“春”ですが、心情的には「秋」です
SF小説ですが、物悲しい秋の気分を味わいたい方にお勧めです

2016.10.16 
健康の為に、キィウイを毎日食べているのですが
ゴールドに続き
レインボーキィウイ
レインボーキュウイ
中心がほんのり紅い 最近人気らしいです
甘さは、ノーマル<レインボー<ゴールド って感じでしょうか


ここ2・3日で急に涼しくなりました

ぼけ~~っと部屋から外を見たら、綺麗な夕空でした
ブルーからオレンジへのグラデーションが美しい
1014空1
5分と経たない内に濃い茜色へ染まっていく
1014空2
手前の雲が“育っていって”紅く染まって「火の鳥」みたい
1014空3
でも、あっという間に茜色が失われて、紫色から夜空へと変化
1014空4
夕空は押しやられて、空は濃い藍色に
1014空5
『秋の日はつるべ落とし』とはいうものの
秋の夕暮れはあっという間ですね・・・
夕空から夜空へ変わるのに10分と経過してません
(私のコンデジと腕ではこれが限界・・・・実際はもっと綺麗なんですよ)

一日の中で、この夕~夜の『黄昏時』が一番好き
人恋しいような・・・温かいけどちょっと切ないような
「今日も一日無事終わるなぁ~」とホッとしたような気分です
(でも夜型人間なので、ここからまた一勝負!!って感じですけど

2016.10.14 
最近色々ありまして、正直“迷って”まして・・・・

「苦しい時の神頼み」と、久しぶりに 氷川神社にお参りに行って来ました
氷川神社
もう七五三参りの方もちらほらいたりして、平日なのになかなか賑わってました
流石!「武蔵一ノ宮」
松尾神社
こちらは、私と同じ苗字の神社さんです

決断できずにいるのですが・・・・
今まで、無事過ごせているお礼と
「己の出す道が正しいのか?悔いがない道を選択できるのか?」
見守って頂けるよう、お願いして“おみくじ”をひきました

結果は・・・・・・
大吉
大吉

神様に背中を押して頂いたようで、ちょっと勇気出ました!!

頑張ろう!!

2016.10.11