先に、どろどろした『昼顔』のラストを希望?したのは
丁度この1冊を読んでる最中だったからでしょうか?
黒王妃
『黒王妃』 佐藤賢一・著
(装丁が“おどろおどろしい”・・・・)
ヨーロッパ史(殊に中世から以降)の時代小説の旗手である佐藤氏の1冊です

黒王妃=フランス・アンリ2世の王妃『カトリーヌ・ド・メディシス(メディッチ)』のこと
本書では、夫・フランス王アンリ2世が死去し
若くして即位した息子達(フランソワ1世・シャルル9世)の実質的な摂政として
辣腕を振るカトリーヌの半生の物語です
物語が進み、要所・要所でカトリーヌ自信が“読者”に語りかけるような
モノローグがはさまれて、なかなか面白い1冊でした

ヨーロッパ史上で有名な「サン・バルテルミーの虐殺」までが語られてます


“教科書”や公的文書に残る歴史って、どーしても“男性目線”
(と、いいますか権力者目線?)
なのですが、こちらの1冊はカトリーヌの女性目線(フィクションだけど)
女性・母親の強かさ、狡さが前面に押し出されているようで
好きは人は、大好きな作品だと思います

本作では、カトリーヌ(女性全体)の狡猾さが前面に押し出されているようで
ちょっと彼女が気の毒な感じもしますが・・・・
ヨーロッパ史には詳しくないのですが・・・(日本史選択しちゃっし^^;)
カトリーヌは評価が分かれる女性のようです
王母として、権力をふるい自分の政敵を暗殺・虐殺した悪女
かのノストラダムスを庇護したことでも有名です
また
政治的センス同様、美術・芸術に造詣と理解が深く
彼らのパトロンになり、フランスの文化水準があげたのは彼女の功績でしょう

当時のフランスもフランス王家もヨーロッパ王家の中では新参者でしたが
カトリーヌの輿入れと、それと同時にイタリアの洗練された文化や風習のお陰で
それ以降、ヨーロッパ屈指の国家として反映していったのですから



史音痴の私ですが、フランスという国家は
『カトリーヌが生み、リシュリューが育て』のではないと思ってます
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2014.09.29 
9月といえば、いろいろ終わりましたね~
・・・・・『連ドラ』

あまりテレビを見る方じゃないのだけど、連ドラの“初回”は必ずチェック!
で、今期最初から最後まで見たのは『花子とアン』と『昼顔』だけでした

“おひとりさま”ですが、なんとな~~く観ちゃった『昼顔』
昼顔
ついつい続きが気になっちゃって

結末も賛否両論なようですね~
私は、ちょっと消化不良気味   

後半結構ドロドロだったので、最後までドロドロでいって欲しかった
決して、不倫肯定派ではないけどね
『紗和ちゃん』一人が何もかも失ってしまったようで、ちょっと可哀相過ぎるませんか?

“ちょっと気持ち悪い・・・俊介さん(紗和ちゃんの夫)”と思っていましたが
ラストで一番格好よかったのは“俊介さん”だったかな?

悩んで悩んで、結局、紗和ちゃんを自由に(離婚)してくれたんですもんね
不器用な優しさ?とでもいうのでしょうか? 
俊介さんには、離婚後「悪い女」に引っかからず幸せになって欲しいと

それに引き換え、「えっ!!」って思ったのは
『北野先生』ですよ
最後の“校内放送?”で一見カッコいい事言ったように思えますが
ダメダメじゃん~~~全然、紗和ちゃんを守ったことにならないよ~
結局、奥さんの元に戻っちゃってさぁ~北野家仮面夫婦決定!!
紗和ちゃんも、奥さん“乃里子”も不幸にしちゃったじゃないの!!
・・・・・紗和ちゃん、別れて正解!


一層、もっと“救いようのない”ラストの方がスッキリしたのに(私的にですが)
例えば・・・・“純愛系(不倫だけど)”ラストなら

嫉妬に狂った『乃里子』が、『紗和』と『北野』が潜伏する山荘に乗り込む
仲むつまじい紗和と北野2人をみて、乃里子が山荘を放火
逃げ遅れた2人は焼死
世間は『2人が不倫関係を清算する為の心中』として片付けられる
乃里子は精神を病むが、罪が暴かれることはない
もしくは、何食わぬ顔をして生きていく


もっと救いようがないのだと・・・
嫉妬に狂った『乃里子』が、『紗和』と『北野』が潜伏する山荘に乗り込む
(ここまで同じ^^;)
3人で揉め合う内に、乃里子が北野を刺殺してしまう・・・
心神喪失(もしくは正当防衛)で、乃里子が罪に問われることはなくなるが
「夫を殺した」心の闇を抱えて生きていく
紗和は結局、俊介と離婚一人で生きていく

北野先生じゃなくて、紗和が刺殺されちゃう場合とか
紗和を手に掛けたショックで、正気を失った乃里子を見捨てることが出来なくなり
紗和の面影を心に秘めたまま、生きていく北野とか

乃里子が死んじゃう場合とか、色々考えられますね~

利佳子・・・『滝川家』の結末が思いつかない・・・


こんな、ドロドロの結末を想像する私は“病んでる”のかも??
気をつけよう


10月期は明るいドラマ見よう

2014.09.27 
秋空
空模様は、すっかり秋~

今年は殆ど“残暑”がないまま“秋”が到来した感じですね~

夏・暑さが苦手なので、涼しくなるのは嬉しい限りです
(が・・・お野菜高いのが玉に瑕だけど・・・・)

去年は、10月半ばくらいまで暑くて冷房を使っていたような気がしますが
今年は、エアコンの出番も終わってしまったようです

ちょっとまだ早いかな?と思いつつ、部屋を秋向けに模様替えしました
ラグやクッションカバー・ベットカバーなどを、初秋向けにオフホワイトでまとめてみました


アイスコーヒーから、ホットコーヒーの登場頻度が増えました

・・・・・体重は増えないように注意しなきゃ・・・(てか、減らさないと)



恨めしき・・・『食欲の秋』到来・・・・

2014.09.23 
読書の季節ですね~
黒猫
『黒猫の刹那あるいは卒論指導』 森麿晶・著
「美学講義」「最終講義」「時間飛行」に続く“黒猫シリーズ”の4作目です
時系列でいくと、「美学講座」の前
『黒猫』と『私』の出会いから語られる、短編集です

大学院への進学と共に研究者への道を歩むことを決めた『私』
大学4年間の集大成、卒論に取り組む私は『黒猫』と出会う
私と黒猫の研究者としての日常に何気なく起こる事件?を
美学理論に基づき『黒猫』が解決(解説)していきます

『私』が研究テーマにしている“エドガー・アラン・ポー”の作品と美学が語られます
各物語の冒頭に“テーマ”となるポーの作品のあらすじが簡単に紹介されているので
まったく知らない人でも“まぁまぁ”解ると思います^^;


本書前の前シリーズ3作を読んでいる方は、『私』と『黒猫』の関係性?はご存知の事ですが
友人以上恋人未満・・・となんとももどかしい感じでしたが
(「最終講義」のラストで、ハッキリした『黒猫』の気持ちが描写されてますが)

私的な感想ですが、本書「卒論指導」が一番“恋愛小説らしいな”と感じました

だってね~~『私』の寝癖までチェックしてる『黒猫』くん
最初から『私』に


“黒猫シリーズ”はちょっと取っ付き難い作品だと思います
初読みの方は、本書「卒論指導」から読むとすんなり“はまれる”と思います

「卒論」→「美学」→「最終」→「時間」です

2014.09.23 
『石榴坂の仇討ち』今日から公開ですね
同じ幕末・江戸が舞台の小説です
六兵衛
『黒書院の六兵衛』 浅田次郎・著
西郷隆盛と勝海舟の談合により、江戸城無血開城が決定し
城明け渡しまで、一月あまりと迫った江戸城が舞台

尾張徳川家の陪臣・加倉井隼人“俄・官軍将校”に仕立てあげられ
城明渡しの御先手として配下を引き連れて江戸城に乗り込む

三百年近く将軍家を日本を“支えて”きた武士・幕臣達の
想いも暮らしも一変する時代の転換期
ある者は、“彰義隊”として
ある者は、何もかも捨てて逐電する
その中で、一人無言で城内に居座り続ける御書院番士・的矢六兵衛

六兵衛の上役である旧・幕臣達や、加倉井達の“説得”にも動じず
江戸から明治に変わる10ヶ月近くも居座り続けた
六兵衛の目的とは?六兵衛の正体とは?




江戸幕府滅亡→明治維新と日本中が転換期を迎えて時代に
『江戸城』と限られて中での物語りです
物語の前半、物言わぬ六兵衛に右往左往する
加倉井や江戸留守居役達幕臣が滑稽にすら感じられます

後半(特に下巻の半ば過ぎ)は、浅田次郎氏らしい
“じわじわ”と泣かせてくれます

人それぞれ“泣きどころ”^^;はあると思いますが
十六代徳川宗家を継いだ徳川家達(齢六歳)の登場です
『ててなし子はかわいそうだよ。
どこかで生きていれば、それでいいんだ、だから死なないで。』
単純に“父親”にむけた言葉ともとれますが
寧ろ、徳川を日本を支えてきた(堕落した者もいるけどさぁ)武士達へのレクイエムともとれました
(でも、ここで子供を出してくるのはずるい



結局、最後まで『的矢六兵衛』の正体は明かされませんでした
もやもやしたモノは残りましたが
この物語の結末としては良かったと思います

的矢六兵衛は、徳川より以前戦国時代から日本の動かしてきた
武士・武将の“魂魄”だったような気がします



もし、浅田次郎氏にリクエスト出来るなら
短編でもよいので“的矢六兵衛”が語る物語を読みたいです

2014.09.20