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止めよう、止めようと思いつつ新刊が出ると読んじゃう
てんげんつう
『てんげんつう』 畠中恵・著

妖の血を引く「若だんな・一太郎」と彼を慕う妖達の物語
『しゃばけ』シリーズの最新刊(もう何冊目が数えるのも面倒になってきた!!)

本作には、兄やの仁吉に一目ぼれした天狗のお姫様の‟押しかけ女房”志願の話や
江戸で屈指の札差の小町娘と、一太郎の幼馴染・栄吉との縁談話やら
5つの物語が収められています

う~ん、前作で元気に?あっちこっち出歩いていた若だんなですが
本作では、いつも通り?殆ど寝付いてます
そして、やっぱり5つのお話とも『あれ?これ前にも同じようなエピソードなかった‥?』と首を傾げる

これだけ長くシリーズが続くと、同じようなエピソードが出てくるのは致し方ないのか?


もうそろそろ大団円というか、決着をつけて欲しいと思ってしまいます
こういう人気シリーズで一番嫌な終わり方は、何かしらの理由で結末付かずに終わってしまう事
生みの親である作者自身がこのシリーズに引導を渡してきっちり終わらせて欲しいと思います

私が生きてる間に完結して欲しい~~
ってことは、最新刊が出たら読んじゃうんだろうな・・・・


因みにタイトル「てんげんつう」とは千里眼のことでした


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2020.02.05 
この結末・・・・私は嫌だ。。。。
黄泉がえりa
『黄泉がえり again』 梶尾真治・著

原作本1999年 草彅剛さん、竹内結子さん出演で2003年映画化された作品の
17年後、熊本震災の一年半後を描いた「黄泉がえり」の続編的物語

熊本で、死者が次々と生き返る「黄泉がえり」現象が起こってから17年後
あの熊本震災から1年半が経った熊本で再び「黄泉がえり」現象が起こるようになった
17年前の黄泉がえり現象は、熊本の地下に存在した超生命体が
熊本で起こるはずだった大地震を回避する為に死者を蘇らせた
災害を防いだ後、黄泉がえった人々は忽然と姿を消している

今回の黄泉がえりは、ある人物を中心に起こっている事が分かる
前回の黄泉がえり現象の際、唯一「消えずに存在していた」相楽周平の娘・いずみの行動範囲で起こっていた
今回の黄泉がえり現象も、近々熊本で起きる災害を回避する為なのか?
そして黄泉がえり人の中に、あの加藤清正
人ではないミフネリュウ(恐竜)までが、黄泉がえってきた




前作が20年前なので、物語の詳細を忘れてしまったため、改めて前作を軽く復習
原作と映画、人物の設定や筋が微妙に違うのですが
亡くなってしまった愛しい人、家族が再び現れたら・・・・と
結局は哀しい、切ない物語でも心に響くものがあったのですが・・・・今作は

熊本出身の作者が、熊本地震やその後も自然災害の被害を受けた
熊本の復興を願って書いた作品とのことでしがた
熊本の人は、こんな話に元気づげられるのか?疑わしい

余りにエンターテイメント性を重視した為か?前作のように素直に心に響きませんでした
海老フライを初めて食べた清正の様子とか、コメディタッチで面白いんだけど
ラストも、余りにもご都合主義というか、読者に阿り過ぎた結末は
私的に後味の悪さしか感じられませんでした・・・・・
別の見方をしたら、この結末はハッピーエンドにも見えるけど、なんか違うよね
『続編』でなく、出来の悪いパロディっぽい

SFファンタジーの大御所で「精霊探偵」「つばき、時飛び」等、素晴らしい作品があるのに
「黄泉がえり」シリーズとしては、「黄泉びと知らず」は良かったのに・・・・

あの「黄泉がえり」の続編として期待して読んだ分
色々と後味の悪い一冊になっちゃいました・・・・




2020.01.31 
頑張れ!負けるな!サラリーマン!
ニワトリ
『ニワトリは一度だけ飛べる』 重松豊・著

食品物流会社に勤める裕介は、リノベーションルームへの移動を告げられる
要は「リストラ部屋」である
自宅ローン・子供達の教育・義両親の介護まだまだ経済的にギリギリ
そして己のキャリアを鑑みて転職は不利と考え
会社の理不尽な対応に耐えて会社に残る事を決意する

そんな裕介の元にある日『ニワトリは一度だけ飛べる』という謎のメールが届く
内容は、裕介と同じく「リノ部屋」へ移動になった
同期入社の羽村、大阪支社から来た中川達を、小説「オズの魔法使い」の登場人物達に擬えた内容
裕介の事は「勇気のないライオン」と形容される
裕介のリノ部屋にいるメンバーに何か起こる度に、「ニワトリ」から謎のメールが届き続ける

メール送信者の正体と、その真の目的は
会社の不正告発が目的だった。
リノ部屋へ追いやられた裕介達の反撃がはじまる!


ちょっとライトな「半沢直樹」って感じですかね?
ちょっと前に事件になった「食品偽装」を思い出させるような話でした
リノ部屋の4人のキャラクター設定が分かり易くて、300p程の作品ですが
スラスラと読み終わる事が出来ました

物語の中で「空飛ぶニワトリ」がいるという、『石上神宮』(奈良・天理)
日本最古の神社と言われているそうです

死ぬまでに一度伺ってみたいな

2020.01.28 
天地人シリーズ完結編  
これはハッピーエンドなのかバットエンドなのか?
人を乞う
『人を乞う』 あさのあつこ・著


新藩主による藩政改革が始まろうとしている
改革の行く末を見定める為に、天羽に帰ってきて伊吹藤士郎と柘植左京
一年ぶりに戻った砂川村では、母と姉が村人と馴染み地に足をつけて逞しく日々を暮らしていた
幼馴染であり親友でもある慶吾と再会
束の間、家族や友との穏やかな日々に癒される
しかし穏やかな日々は長く続かず、ある日藩から登城の命が下される

藤士郎と左京は、城内で江戸の側用人・四谷と再会
君主と対立する重臣達の密使を斬れと命じられる
その密使とは、慶吾
藤士郎と左京は慶吾を救うべく奔走する

藤士郎・左京・慶吾そして砂川村に人の手では防ぎようもない災害が襲い掛かる


身分制度がキッチリとひかれ、武士は武士としてしか生きる事が出来ない
と思われていた時代
藤士郎達は、自分が本当に生きるべき場所を探しつづけていく
そして、その願いは場所は見つける事が出来たのか?



政・政治は綺麗ごとでは解決しない   現実はやはり厳しい
クーデターでも起こさない限り、そうやすやすとは改革出来ない現実
やはり「忖度」が付きまとう
藤士郎や伊吹家の人々は、武士を捨て砂川村で生きていくことを決意する


結末は「大団円」ではありません  (と思う・・・・・)

この物語はこれで終わりなのでしょうけれど、
別の道を歩んでいく藤士郎と左京・・・・
何十年かして、大人になった藤士郎(この物語の最後でも18歳くらいだと)が
左京と再会する物語を読んでみたいです

2020.01.24 
子供・小学生向けに書かれた作品 でも大人こそ!読む作品だと思いました
ノアの伝説
『さすらい猫ノアの伝説』 重松清・著

小学校から小学校へ、きままに‟さすらう”一匹の黒猫と小学生の交流を描いた作品
本書には、2つのエピソードが収められています

小学5年生の建太は、算数の授業中、中庭で寛ぐ一匹の黒猫を見つける
猫の首には唐草模様の風呂敷が首輪のように結ばれて
その中には、隣の市の小学生からの手紙が一通入ってます
『おめでとうございます!あなたのクラスはノアに選ばれました!』

手紙の内容は、黒猫の名前は「ノア」
ノアは色々な小学校を渡り歩き、困りごとが起こっているクラス
クラスの皆が知らず知らずに「忘れてしまった大切なこと」を思い出す手助けをしてくれる
という「さすらい猫」とのこと

ギクシャクした幼馴染の友達、クラスの環境の変化に戸惑う子供達
ベテラン転校生の悩み
なんにも悩みもないなんて思われる子供達ですが
子供は子供なりに悩み多き日々を送っているのです
でも、子供の困りごとは、ちょっとした切欠で解決出来る事も多いものです
その「切欠」を運んで気づかせてくれるのが、さすらい猫ノアの任務?なのです


自分の子供時代を思い出したり
小学生の登場人物達を「今の自分」に当てはめると、結構面白く読めました

新人教師の悩む姿は、憧れの職業に就いたけれど理想と現実の中で悩む事も
学生から新社会人となった時の戸惑い

ベテラン転校生・宏美のある意味達観した思考は
転職して、新しい職場へ赴く時の気持ち、スキルアップする為に職場を変わっていく気持ち

子供の世界は意外と大人の世界と変わらない事が起こっているものです


本編2本も面白い話ですが、巻末に書かれている重松氏のあとがきが
ほっこり温かい気持ちにさせてくれました


大人ですが、シリーズ化して欲しいなぁ
黒猫ノアは‟一応”子供の前にしか現れないようですが、
子供のように悩み多き大人の前にも現れてくれないものですかね・・・・

2020.01.16