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最初のお話から30年を過ぎたんですね~
女蛇ノ巻
『陰陽師 女蛇ノ巻』 夢枕獏・著

本書には12のお話が収められてます

前半?7つのお話は、鬼や妖が登場する‟おどろおどろしい”話
『竹取りの翁』なぞ!タイトルからかぐや姫が登場する「竹取物語」を想定した
美しく哀しい?話かと読み進めたら、嫁姑ののけぞるような恐ろしい話で御座いました・・・

『狗』は、犬好きさん動物好きにはショックな話かも?
落語で「白い犬」が登場する噺があったと思うのですが
落語は詳しくないのですが、白い犬は功徳を積んでいて来世は人間に生まれ変われるよ
というような噺だったと思うのですが
コチラの「白い犬」は因果応報恐ろしい話でした

後半3つのお話は、しみじみと優しい癒される話で御座いました
準レギュラーと言っても良いと思います 露子姫が活躍する
『露子姫』は自然を愛する露子姫らしい、可愛らしいお話でした

最後に収められた『蝉丸』
こちらもちょくちょく登場する琵琶の名手・蝉丸と笛の名手・博雅の一夜の語らい



本作でも、平安の闇と雅の世界をたっぷり堪能させて頂きました



架空の物語ですが
博雅は晴明の屋敷に‟入り浸り”ですね・・・・現代の感覚で言ったら
「もういっそ一緒に住んじゃえば?」って言いたくなるわ^^;
博雅「一週間に6日は晴明さん宅に居ます!」って感じだと思います


『陰陽師』度々映像化されています
映画では野村萬斎氏と伊藤英明氏が、晴明と博雅を
ドラマなどでは、稲垣吾郎氏と杉本哲太氏などが演じていましたが

今 誰に演じて欲しいかなぁ?と考えみました
晴明に 堺雅人氏 松田龍平氏 柄本祐氏 西島秀俊氏
博雅に 伊勢谷友介氏 山田孝之氏 鈴木亮平氏 などが思い浮かぶのですが


また映像化される日がくるかなぁ~
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2019.06.19 
脇役・カメオ出演的ですが「上田秋成」参上!
空蝉の夢
『 京の絵草紙屋満天堂 空蟬の夢』 三好昌子・著


舞台は江戸中期の京都  駆け出しの戯作者・月夜乃行馬
版元・満天堂の提案で新たな戯作の出筆を依頼される
挿絵は評判の絵師・刈谷冬芽 元狩野派の女絵師
行馬は冬芽の描く画と、彼女自身に知らず知らずに惹かれていく

時に寺子屋の師匠として子供達と触れ合い、戯作者として束の間平穏な日々を送るが
ある日、行馬の生国の旧知・横田源之亟が訪ねてくる

行馬は美作国五万石の下士 本名は御刀屋清一郎
藩政改革を遂行する為に、反改革派の人物を密かに抹殺する「死手組」の一人だった
六年前、改革を推し進めていた勘定方・国家老が失脚
死手組の面々も罪を問われるが、生国を追放される事で命を長らえていた

横田は、元死手組の面々が惨殺されている事を行馬に知らせる

死手組惨殺の裏には、新たに藩政改革を企む国家老たちと
行馬・御刀屋家が代々受け継ぐ刀「亡き般若」の謎が関わっていた





一年程前に読んだ『縁見屋の娘』と同じ作者さん

う~ん 面白いんだけど行馬の設定や悲恋モノとか
「あれ?これはあさのあつこ氏の『弥〇の月』 あれ?佐伯泰英氏の『居眠り〇音』と似てない‥?」

と・・・・もやっ?としながら読み進めてしまいました



本書の冒頭
冬芽が描いた「幽霊画」が縁で、上田秋成と御刀屋清一郎が出合うシーンからはじまります
その場面が秀逸です
幽玄というかなんといいますか
この雰囲気のまま物語が進んでいったらよかったのになぁ・・・・と
『縁見屋の娘』はほんとに面白かったのにね


『縁見屋~』の続編が刊行されているそうなので、そちらに期待!

2019.06.18 
NHK朝ドラにして~
あきない世傳6
『あきない世傳金と銀 六・本流篇』 高田郁・著


前巻で不穏な処で最後でしたが・・・・やっぱりな展開で六巻目ははじまります

五鈴屋六代目・智蔵が急死しました・・・・・
望むと望まざるとも図らずも五鈴屋の三兄弟に嫁いだ幸ですが
公私共に幸を一番理解し愛し
幸も女として一番心安らいだ名実共に‟夫”を亡くしてしまいました

大きな悲しみに暮れる幸や五鈴屋の面々
ですが、哀しみに浸っている暇がない
大阪では『女名禁止』とされ、女性は店主にも家主にもなれない決まりがあります
唯一の主人であった智蔵亡き後、五鈴屋は跡継ぎ不在では店を存続できない

幸は三年の間だけ、正式な跡取りが決まるまでの間だけという約束で
「七代目・五鈴屋店主」となります
そしてとうとう智蔵が願った江戸への出店へと漕ぎつけます

暗い暗い哀しみに覆われた冒頭から、明るい兆しのラストで終わった巻でした


6巻では、新たな伏線が張られています
出奔したままの五代目・惣次・・・・・・彼は幸と離縁はしましたが行き方知らずのまま
再登場もありうるし・・・・登場した場合、幸の五鈴屋にとって良い事か?悪い事になるのか?
そして幸と祝言をあげる前、智蔵と‟割ない仲”であった銀駒姐さんが「子持ち」で登場!!
後々再登場の予感がします・・・・(--?

幸が現代日本にいたら、それはそれはもの凄いスーパービジネスウーマンだと思うわ
「プロフェッショナル仕事の流儀」とか「情熱大陸」とか出捲りなんだろうな?と

今BSで「おしん」の再放送をしているのですが、「おしん」以上に波乱万丈な人生です
(勿論フィクションですが)

高田郁氏の作品は幾つも実写化されています
こちらの作品も絶対いつか?映像化されると思うのです




忠臣蔵・赤穂浪士の討ち入りと同じ日に開店した五鈴屋・江戸店
幸らが仕掛けた手ぬぐいの演出が「粋」をなにより喜ぶ江戸庶民に歓迎され
明るい出立となりましが、ドSの高田氏(と私が思っているだけですよ^^;;)
このまま大団円を迎えるとは思えない!!!

『本流』と詠っていますが、まだまだ波乱の予感がします


そして何より『忠臣蔵』は悲劇です・・・・・・・
あぁ~~どーなる五鈴屋 そして幸!!!風雲急を告げる予感

2019.06.16 
アロイシャス・ニャン氏『事件簿』の続編
ニャン氏の童心
『ニャン氏の童心』 松尾由美・著

世界的財団を統率し、世界経済の動向を左右する実業家「アロイシャス・ニャン氏」
彼の正体を知る者は極わずかな人達だけで、謎多い人物とされている
アロイシャス氏の正体は「猫」 前当主の愛猫であったがその聡明さゆえ
前当主亡き後、愛猫であるアロイシャス氏が当主の座につくことに
しかし「猫」 対外的には秘書である・丸山がアロイシャス氏の名代・代弁者として
あらゆる面で交渉をしていきます


さて、本作では多々あるアロイシャス氏の顔の一つである
作家‟ミーミ・ニャン吉”の姿としてクローズアップ

ミーミ氏の担当編集者である田宮宴
彼女の遭遇するちょっと不思議な出来事を、ミーミ氏=アロイシャス氏と丸山氏が解決していく物語
本書には6つのエピソードが収められています

松尾氏は言葉選び(遊び)が面白いですね
『金栗庵の悲劇』まさか!シェークスピアの悲劇と関連づけるとな!!!

『ニャン氏のクリスマス』
ニャン氏が猫と人間の違いを分かり易く?解説してくれてます
「いい猫」と「いい人間」 
「いい人間」が「いい猫」のようになったら、世の中はもう少し生きやすくなるかもね?

そして、猫界に「悪い猫」は存在しないんだそうですよ!!
これには激しく同意です!!!



田宮宴‟ちゃん” 羨ましいそ!ニャン氏から素敵な?クリスマスプレゼントを貰ってます
宴ちゃんも秘書の丸山氏も微妙な反応でしたけど^^;;

とても高価な宝飾品 ニャン氏が宴ちゃんの‟好み”を推測して
ダイヤモンドが飾られた、本物そっくりの「ネズミのブローチ」!!
・・・・・・毛皮の質感まで精巧に再現されてるらしいですよ・・・・・

私なら、お猫さまから頂けるものなら何でも嬉しいぞ

2019.06.15 
日本&大人版『秘密の花園』のような
ミナトホテル
『ミナトホテルの裏庭には』 寺地はるな・著



結婚まで考えていた恋人に振られ、友人や職場にも悩みのタネがあり
生きる導を見失っていた”芯輔”
ある日祖父から、亡き同級生・陽子が営んでいた
小さな「ミナトホテル」の『裏庭の鍵を探して欲しい』と願われる

陽子の一周忌法要をホテルの裏庭で行う事が故人の願いだったが
その裏庭にかかる鍵が見つからないという

閑静な住宅街の中にひっそり佇む‟小さなホテルは
看板も出さないのに‟訳アリ”な宿泊客や長期滞在の宿泊客がいる

陽子亡き後、息子の篤彦が細々と営業しているが
鍵探しの初日敦彦が骨折 
行きがかり上芯輔が勤務先の退社後から深夜まで、ホテルの受付のアルバイトをすることに

家族や職場・友人人間関係など
逃げ場や休む場所を失った人達が、ひと時の休息を求めて小さなホテルに辿り着く

人々に休息の場を提供しつづけてきた陽子、その後を継いだ篤彦
彼らにも人に言えない悩みを抱え続けていた
そして一番「休息の場」を必要としていたのは、陽子と篤彦親子だったのかもしれない


傍から見たら何の不満もない生活を送っている、と思われていても
人には言えない・言いたくない不安や問題を抱えている人もいる
寧ろ、悩みや問題が無い人なんて居ないと思います
他人からみたら、本当に些細な事でも本人には大問題!って事は多々ありますしね

そんな時、ひとりになって自分自身と向き合ってみたり
ほんのひと時休める場所があるだけで、どんなに救われる事か
そんな場所が小さな「ミナトホテル」


私にとっての「ミナトホテル」は
就寝前に30分くらいぼけ~っとする時間かな?

2019.06.11