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猫好きさん 猫の下僕達が大好きな話だと思います
俺猫だけど
『俺、猫だけど夏目さんを探しています。』 白野こねこ・著


物語の主人公であり語り部は 雄の黒猫
小さな公園とその周辺を縄張りにしている野良猫です

お花見の夜 夏目さんという若い女性と出会う
夏目さんは黒猫に餌と持ってくる「餌係り」として就任(黒猫がかってに決めました)
1年経ったある日
ぺっぴんさんな夏目さんが泣きながら、豪華な猫缶を持ってきた日から行方不明に

黒猫は夏目さんの思い出の場所を巡りながら、彼女を探すことに

黒猫の目を通して、恋に不器用な女性・夏目さんの恋と
彼女の家族の姿が語られていきます
夏目さんを探す「旅」の間、黒猫の来し方も語られていきます

ネタバレになってしまいますが、
結局黒猫が夏目さんの恋のキューピットになり
元夏目さん(結婚して姓が変わったからね)とその旦那さま(猫の使い魔)によって黒猫「クロ」と名付けられ
夏目さん夫婦の飼い猫になります

☆ 物語の中 サブストーリー的に
元夏目さんの弟(高校三年生)と使い魔(元夏目さんの旦那様)の妹(20代前半)の
青春の苦悩と恋バナが語られていますが
「方言」で綴られる物語は、ほっこりとします
『若人よ!!頑張れ!!』とエールを送りたくなるような、可愛らしいお話でした




タイトル読みした一冊
ネット小説として発表されたモノだそうです

猫好き そして 猫の下僕達にむけたファンタジーです

「私の永遠の姫様」ふじこもそうだったように
野良猫や保護猫の「来し方」というのは解りません・・・・
哀しいかな…愚かな人間達は猫の言葉を理解することが出来ないものね・・・・
多かれ少なかれ、苦労して生き抜いている事は想像に難くありません


本当は世界に「野良猫」なんて存在しなくなるのが一番良いのです
猫は強いようで、か弱い生き物だと思います

世界全ての猫が、この物語に登場した「クロ」は彼の仲間たちのように
幸せな猫生を送れるように願わずにいられません
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2019.11.08 
ほのぼの日常系はマンネリ化の打破が鍵だと・・・・
かわたれどき
『かわたれどき』 畠中恵・著

江戸・町名主の跡取り麻之助とその友人達の日常と彼らの成長を描いた
『まんまこと』シリーズの7冊目

恋女房・お寿ずを亡くし、お気楽モノの麻之助も鬱々と日々を送っていましたが
やっと元のお気楽モノの本領を発揮するようになってきました

麻之助も幼馴染の清十郎・吉五郎も一人前として成長していくように
それに伴って周りの人々も少しづつ変化していってます

清十郎は急死した親の跡目を継いで町名主に、妻も子供も
同心へ養子入りした吉五郎は堅物らしく日々の務めに勤しむも
許嫁であった一葉ちゃんにふられちゃった・・?

本書では、元気を取り戻した麻之助に後妻を世話しようと
沢山の仲人たちが‟暗躍?”しだし、まだ心の隅に‟お寿ず”を住まわせている
麻之助の心情は複雑なようです

麻之助の縁談から彼に関わりある人達の‟男女の縁”を描いた6つの物語が綴られていきます

一応大人になった麻之助達と
恋を夢見る一葉やお雪達のジェネレーションギャップな物語

15歳前後の乙女達から見ると、
まだ20代半ばの麻之助達でさえ「おじさん」になっちゃうのが哀しい^^;;


麻之助の後添いには、お寿ずの縁続きのおこ乃ちゃん
と思っていたのですが、おこ乃ちゃんはある大名家の藩士との縁組が決まっていまいました
お寿ず亡き後、なにくれとなく麻之助を助けていたおこ乃ちゃん

そして、おこ乃ちゃんに変わり?急浮上してきたのはお雪ちゃん!!
吉五郎の養子先・相馬家の縁者で一葉ちゃんの仲良しです
麻之助を「おじさん」呼ばわりしてましたが、そこは乙女の恥じらいだったのかな?

そして、吉五郎を「兄上」としてしか見れない!とふった一葉ちゃん
一葉ちゃんは後悔しているみたいです・・・・一葉ちゃんも幸せになってほしいなぁ

江戸の庶民のほのぼのとした日常を描いてきたシリーズ
日常が舞台なだけに、マンネリ化というか?「しゃばけ」シリーズ同様に
似たようなエピソードが重なってきたように感じます
長期シリーズ化すると、そのマンネリをどう打破するか?が課題になってくるんだろうなぁ・・・


マンネリ化と分かっていても、また新刊が出たら読んじゃうんだけどね^^;


お雪ちゃん一葉ちゃん達、可愛い乙女達の恋の結末どうなるか?楽しみです

2019.11.03 
10月12日に発売された最新刊をやっと昨日購入出来ました!
小野不由美 最新刊

☆  台風19号で被害に合われ、今の大変な状況の元にいらっしゃる方々には不快に思わると思いますが
ここから先は、あくまで私的な感想です・・・・・ごめんなさい


一部ネット等で「地球史上最強」と言われていた?台風19号が12日前後に
関東に上陸又は最接近するとニュース等で報道された時

小野不由美史フリークのみなさんは
『これは蝕だ!』と思った人も多かったと思います

12・13と外出出来なかったし、お店の殆どは臨時休業でしたしね
昨日のお仕事帰りにやっと購入できました!!

直ぐ読みたいのはやまやまですが、泰麒と泰王の18年ぶりの軌跡です
徒や疎かな気持ちでは挑んではいけない!と

後に『十二国記』シリーズとなる第一作目『月の影 影の海』に出会ったのは高校生の頃
自分の青春時代を想い出した

読んだら止める事が出来なくなりそうなので、次のお休みにじっくり読みたいと思います
それまで「熟成」させよう


続巻発売日は11月9日・・・・・「蝕」が起こらないことを祈ります

2019.10.15 
仕事終わりの一杯!気持ちが凄く解る!!
ランチ酒
『ランチ酒』 原田ひ香・著

×一の犬森祥子は幼馴染が経営する会社で「見守り屋」という仕事をしている
夜から朝にかけて依頼人を「見守る」仕事
夜一人家で留守をする子供 まだらボケを発症している母親 妻を亡くした一人暮らしの男性
色々な理由で、独り夜を過ごす依頼人を数時間見守る

見守られる人々の人生の来し方を垣間見しつつ
祥子が仕事明けに楽しむ食事とお酒を描いた16のエピソードが収められています
祥子の仕事終わりは、お昼頃
一般的にはランチの時間 そのランチと共に楽しむお酒なので『ランチ酒』って事ですね

女性版『孤独のグルメ』 犬森祥子=井之頭五郎って処でしょうか?


私は「仕事上がりの一杯♪」は楽しむ事が出来ませんが(お酒呑めな~い)
仕事上がりに美味しいモノを食べたい!楽しみたい!って気持ちは解ります

仕事で嬉しい事があった時 嫌な事や失敗して後悔した時
今夜は何食べよう?何作ろう?って思いながら帰路につきます

美味しいモノを頂くと、嬉しかった事は倍嬉しく感じられ
嫌な事・辛かった事も、瞬く間に忘れてしまいます
忘れずに反省しなきゃいけないんでしょうけどね・・・だからちっとも成長しない~~


この本、続編のあるそうなので近々読んでみたいと思います

祥子はどういう道を歩むのか? 娘・明里との関係も気になりますしね

2019.10.02 
日本のディープタウンに勤務する”お巡りさん”の成長物語
新宿花園
『新宿花園裏交番 坂下巡査』 香納諒一・著

大学卒業後2年間一般企業に勤めたが退職
その後警察学校に入学して、ディープタウン歌舞伎町の一角に在る
「新宿花園裏交番」に配属された新人巡査・坂下浩介27歳
クリスマスの夜から一年間、新宿界隈で起きた事件を通して浩介の成長を描いた物語

キャバ嬢の「虎の子」である箪笥貯金が盗まれた事件
その事件を追う浩介の前に、高校時代打ち込んだ野球部のコーチだった西沖と再会する
西沖は、夏の甲子園出場をかけた地方大会目前にコーチを辞任
浩介の前から姿を消していた

そして、西沖は今ヤクザの「いい顔」として、警察官となった浩介と対面する
西沖は「今後どんなことがあってもオレと関わるな」と浩介に告げるが
歌舞伎町で起こる事件の影に、必ず西沖の存在が・・・・


ハードボイルドという程、ハードではありませんが
東京のディープタウン・歌舞伎町を舞台にしているので、ヤクザの抗争などもありますが
浩介の青春時代の後悔との決別と、大人として警察官としての成長物語


浩介の成長過程での重要人物である女刑事。ビック・ママ=深町しのぶが
「アンフェア」の雪平夏実(篠原涼子さん演)を彷彿とさせるカッコよさでした

もし、この作品の続編があるとしたら?しのぶと浩介は 雪平と安藤のような関係になるのかも?
(な~んて妄想しちゃいました^^;; 作者違うのにね)



カバーイラストから、男くさいハードボイルドを想像してしまいましたが
新人警察官の青春時代への決別物語ですかね?




2019.09.30