「タイトル」読み!シリーズものと知らずに2冊目から
猫ヲ探ス
『猫ヲ捜ス夢  蘆野原偲郷』 小路幸也・著

1冊目を読んでいないからか?
夢の中の話のようなぼんやりしたイメージになってしまった

物語の舞台は、戦後間もない東京
人に災いを為すもの『事』を祓う能力を持つ蘆野原の長筋の正也と知水
正也には‟猫”の姿のまま姿を消した姉がいる
『事』を為すことを続けながら
戦争によって散り散りになってしまった、蘆野原縁の人たちや姉の多美を探し
また、蘆野原への帰還の方法を探していく物語・・・・

物語の雰囲気自体は嫌いではない、寧ろ好き
1冊目『「猫と妻と暮らす』 これを読んでないので
今ひとつそれぞれの関係(感情面でのに)が掴みづらくて、ちょっと苦労しました

近々「猫と妻と暮らす」を読んでみようと思います


猫好きとしては「猫に変身?」出来るのは、羨ましくもありますけどね
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2018.02.16 
‟蔦重”大活躍!!っと・・・・・思ったのになぁ
江戸の出版王
「江戸の出版王・蔦屋重三郎事件帖一」 鈴木英治・著

江戸で人気の戯作者の一人、朋誠堂喜三二、本名平沢平格の本職は佐竹家江戸詰の刀番。立派な士分である
同じく武家でありながら、当代一の人気戯作者の恋川春町や平賀源内らと交友している
ある日、平沢(朋誠堂)の住まう佐竹藩上屋敷内にて、藩士の一人が殺される事件が起こる
殺された藩士の傍には、「判じ絵」と思われる一枚の絵が残されていた
平沢は、次の戯作の出版を約束している「蔦屋重三郎」に殺しと判じ絵の謎解きを依頼する


タイトルに騙された感が・・・・・
なかなか蔦屋重三郎が出てこない・・・・
やっと出てきたと思ったら、謎説きのヒントを平沢に与えるのみ
蔦重が「安楽椅子探偵」といえばいいのかもしれないけど
平沢が主人公で、蔦重が脇も脇 3番手4番手的扱いですわ~~~

蔦屋重三郎・・・・浅学で最近その存在を知り、興味が湧いてきた人物です
フィクションとはいえ、蔦重の活躍を楽しみにしていたのに、この扱いわないわ~
(一)とついているので、シリーズとして続くのでしょうが
蔦重の扱いがこのままでは、次巻を読むのは微妙・・・・・
文体も微妙・・・・読み易いといえば易いですが、武家と町人の話言葉がほぼ一緒
というのも、江戸の雰囲気を‟削ぐ‟一因”

江戸もこの時代になると、「士農工商」という身分制度はあるものの
経済は商人が武士を上回る力を得た時代とはいえ
簡単に武士が商人に対して‟深く腰を折る”描写はどうか?とも思うわ

・・・・・ちょっと食傷気味な一冊でした

まぁ・・・・そんな一冊もあるよね・・・・・

2018.02.11 
長谷川平蔵   私にとってはヒーローの一人です「御頭~!!」
鬼平
『蘇える鬼平犯科帳―池波正太郎と七人の作家』

池波正太郎‟先生”の代表作、映像化も何度となくされている「鬼平犯科帳」シリーズ
本作には、池波先生の本家・鬼平の短編『瓶割り小僧』
他に7人の作家さんの鬼平の短編を収録したアンソロジーです

ドラマ化されて、萬屋錦之介さん・二代目中村吉右衛門さん達が演じてらっしゃいますが
私の中の「鬼平」は、墨絵の世界です
彩り豊かな物語が語られていますが、それが凝縮されて黒白の世界に落ち着くような
7人の作家さんは、その黒白の世界にまた新たな一色を足したような物語でした

上田秀人氏の『前夜』は、鬱々とした官僚・鬼平の悲哀が描かれています
私的にツボにはいったのは、鬼平の中でもお気に入りの‟うさ忠”(木村忠吾)が活躍?の
門井慶喜氏の『浅草・今戸橋』 心の中で‟どんまい!うさ忠!”と声をかけたくなります
どの作家さんの話も面白いのですが、やっぱり最後に収録された本家の作品は輝きますね


イメージだけで、池波先生は80過ぎまで執筆されていたような印象があるのですが
67歳という‟若さ”で鬼籍に・・・・・
もし、あと20年生きていらしたら、どんな鬼平の物語を綴っていただけたか?

実在の「長谷川平蔵」も51歳で病死しています
江戸時代の平均寿命は40代とも言われていますが、乳幼児の死亡率が高かったですからね
平蔵も当時にしたら、やっぱり‟若死”だったと思います
池波先生と平蔵のイメージがだぶってみえます

「鬼平」はじめ池波作品に出合って‟はまった”のは、高校卒業前後でした
もうウン十年前~~(--)月日が経つのは早い早い
「黒白の世界」に今一度身を置きたい気分になってきました


2018.02.10 
高校生の頃、授業でいやいや読んだ記憶~;
遠野物語
『遠野物語remix』 京極夏彦×柳田國男
日本の民俗学の父=柳田國男 
中学・高校時代に、授業の一環で「遠野物語」を‟無理やり”読まされた記憶があるくらいで
内容までは、うろ覚え~~
座敷わらし・河童とか‟小難しいゲゲゲの鬼太郎?”っていうような不届きなイメージしかありません

柳田氏が岩手県遠野地方を中心とした民間伝承をまとめた一冊
地元の有名作家・京極夏彦氏が改めて「遠野物語」を書き起こしたモノ
山男・山女というような妖怪がテーマの話
人間の真相心理や人間関係の闇が生んでしまった悲惨な出来事が元になっていたり
その内容は千差万別です

ひとつひとつの話は短いです
短い話は僅か4行程で終わってしまいます

ホラー的な怖さはないのですが、読み終わった後
ふっと、自分の‟背後”から誰かがみているかもしれない?というような‟薄ら寒い”ような気持ちに

私の好きそうな話ばかりなのに、なぜ?若かりし頃は興味を惹かれなったのだろう・・?


東北→雪国というかってなイメージの為か
『遠野物語』は冬の読書にぴったりの一冊でした

2018.01.30 
心がきゅっとなるような7つのお話
あつあつを召し上がれ
『あつあつを召し上がれ』 小川糸・著
人が生きる為に必要不可欠な 食事・食をテーマに
親子や恋人とのひと時を描いている話です

友人以上恋人未満の関係からプロポーズに至る「親父のぶたばら飯」
10年間同棲した恋人との別れを描いた「さよなら松茸」
老婦人の儚い一瞬の夢?「いとしのハートコロリット」など

1つの物語が20p程の短編なので、あっという間に読み終わってしまいましたけど
なかでも
亡き母を思い二十年以上母のお味噌汁を作りつづけた「こーちゃんのおみそ汁」
亡き父を思い、母娘で父の好物を作る「季節はずれのきりたんぽ」
は‟きゅっ”とくる話でした

僅か7つの物語ですが、きっとその中に似た経験の話があると思います


無性に「料理長」の料理が食べたくなりました・・・・

2018.01.23